音楽で攻める「うどん県」「おんせん県」のご当地PR動画がクセになる

宮崎県小林市の思わず耳を疑うPR動画をご存知だろうか。小林市に移住したフランス人男性が水、森、星、食、人といった土地の魅力をナレーションで語るという至ってシンプルな設定だが、動画最後に衝撃的な結末が告げられる。

見た人の誰しもがフランス語だと思い込んでいた音声は、実は小林市で話されている「西諸弁(にしもろべん)」だったのだ。何回聞いてもフランス語にしか聞こえない……。

ご当地PR動画にはこのように目を引くものが多いのだが、なかでも香川県と大分県は音楽に力を入れたPR動画を展開している。

うどん県、おんせん県として名高い両県だが一体どんな音楽で県をPRしようというのか。早速見比べてみよう。

 

【うどん県】「ウドンオブミュージック」

まずはうどん県、香川。「サウンド・オブ・ミュージック」ならぬ、「ウドンオブミュージック」というふざけたタイトルのミュージカル動画だ。

うどんのつゆに涙が落ちた瞬間現れるうどんの妖精……。「そういう時は、したいこと 好きなものだけ思い浮かべるの」とどこかで聞いたことのある文句に誘われ、主人公はうどんだけではない香川県の魅力を旅する。

途中ラップが入ったり、作りがいちいちチープだったりつっこみどころ満載なのだが、3分間で香川県の魅力が詰まったミュージカルを堪能することができる。

 

【おんせん県】「オーケストラ・オブ・オオイタ」

対するおんせん県、大分のPRは「オーケストラ・オブ・オオイタ」。なんと県で聴こえる自然音を録音したものを繋ぎ合わせ、瀧 廉太郎の「花」を紡ぐというのだ。

大分県全18市町村、80ヵ所以上で、温泉に入る音やからあげを揚げる音を大量に録音し編集するという途方もない作業により、音を加工することなく曲を作り出している。

動画では43秒から演奏が始まるのだが、その一音一音の短さと使われている音の多さには思わずびっくりしてしまう。

これだけでもとんでもない苦労がうかがえるが、おんせん県大分では「オーケストラ・オブ・オオイタ」に合わせて、県内の温泉でシンクロをするという衝撃の動画を公開している。

のぼせてしまうため長時間の演技が難しい温水、かつ水深50〜100cmという通常のプールとはまったく異なる環境で見事なシンクロを披露するのは、オリンピックメダリスト・藤井来夏さん率いるプロのシンクロチーム。オリンピックメダリストにこんなお願いをしてしまうほどの徹底ぶりに頭が下がるばかりだ。

まったく異なる攻め方の両県のPR動画。どちらも地元の良さを多くの人々に知らせたいという強い思いが動画から伝わってくる。

これらのご当地PR動画がこんなにも心に残るのは、地元を一途に愛する地元の人々のアツい思いの賜物ではないだろうか。

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