映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」座談会 – 「WHAT’s IN?」11月号に掲載されていた、主要メンバー3名で行った座談会を、あらたな写真&エピソードを付加しWEB版としてココに復刻! プライベートでも仲良しな3人の素顔が見えてくる、本作への熱い想いも感じられる、トーク・セッションをお楽しみください。

映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」座談会

「WHAT’s IN?」11月号に掲載されていた、主要メンバー3名で行った座談会を、あらたな写真&エピソードを付加しWEB版としてココに復刻! プライベートでも仲良しな3人の素顔が見えてくる、本作への熱い想いも感じられる、トーク・セッションをお楽しみください。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ / PHOTOGRAPHY BY 関信行(go relax E more)/ HAIR & MAKE BY HAIR(make up on request)AOKI / 撮影協力 BY ユーロスペース

 

本当に仲良くなったのは、やっぱり京都じゃない?

──先ほど、映画館をお借りした撮影中に、池松さんが「日常みたい」とつぶやいていましたね。

池松壮亮 3人でよく映画を観に行くんですよね。
尾崎世界観 3人一緒のときもあれば、ふたりのときもあるよね。
松居大悟 わりと頻繁に観に行ってるね。

──プライベートで温泉旅行に行ったとも聞きました。

松居 まず、去年の10月に3人で京都に行ったんですよ。それが、死ぬほど楽しかったので、年に1回くらい行けたらいいねって話してて。そのあと、偶然、今年の5月に休みが重なったので、3人で温泉旅行に行って……ただ、そのとき僕がすごい大遅刻をしてしまったので、尾崎くんが最初、むっちゃ不機嫌で(苦笑)。あれは、ちょっと反省してます。
尾崎 あーあったね。松居くんが遅刻したから焦って運転してたんだけど、料金所で前の車にぶつけそうになって。「おい!」って怒鳴られてから、すごく距離をあけるようになって(笑)。
松居 そう。車間距離がハンパないっていう(笑)。
尾崎 それを見て、なんか許してあげようって思いました(笑)。

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──あははは。改めて、3人がそんなに仲良くなったきかっけを教えてください。

松居 最初に3人が一緒になったのは、去年の5月にやった「リリオム」っていう僕が演出した舞台で、尾崎くんが主題歌として曲(「傷つける」)を書き下ろしてくれて。池松くんが主演だったんですね。それで、尾崎くんが劇場に歌いにきてくれたときに一緒に飲みに行ったのが最初なんですけど、本当に仲良くなったのは、やっぱり京都じゃない?
尾崎 たまたま僕が京都でライブがあったので、それにふたりが来てくれたんですよね。
松居 僕はちょうど地元の福岡に行ってたので、帰りに寄ろうと思っていて。それで、池松くんに軽いノリで「京都の“ボロフェスタ”に行こうよ」っていうメールを送ったら、「わかりました!」って返ってきて。
尾崎 きてくれたもんね。池松くん、今では忙しくて相手にしてくれないけど(笑)。
池松 そんなことないですよ(苦笑)。
松居 京都で会うっていう、すごい非日常感が良かったんですよね。ライブのあと、3人で出店かなんかで飯を食って。宿も決めずにノリで行っちゃったもんだから、ちょうど「リリオム」に出てもらってたヨーロッパ企画の中川(晴樹)さんっていう京都の人に相談して、ヨーロッパ企画が持ってる4畳半くらいの仏間にお邪魔させてもらって。みんなで川の字になって寝たんですよ。
池松 知らないおじいちゃんおばあちゃんの仏壇の前で寝ましたね(笑)。
尾崎 で、朝方、3人でゴロゴロ転がり合って、互いの上に乗るっていうくだらないノリがあって楽しかったんですけど、この間、温泉に行ったときにやったら、ふたりともまったく乗ってこなくて。「なんかそんなテンションじゃない」って言われて……寂しくなりました。

3人とも主流でもなく、亜流でもない、不思議なとこでもがきながら、
孤独な戦いをしてる

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──(笑)どうしてそんなに気が合ったんだと思います?

尾崎 熱いんだけどちょっと冷めてたりする感覚が近いというか、ものの見方が似てるんですよね。
松居 僕は、同業種にそんなに仲間がいないから集まったのかなって思ってます。3人ともそんなに主流でもなく、かといって亜流でもない、不思議なとこにいて。その中でもがきながら、孤独な戦いをしてるから。
尾崎 そうだね。俺も同じこと(音楽)をやってたらこういう関係になってないと思う。
松居 業種が違うからこそ、お互いの話について言えるし、愚痴も言えるのかなって。
尾崎 お互いに客観的に見れる部分はあるよね。映画監督としてこうだと思う、俳優としてこうだと思うっていうことは言えるし、逆に言ってもらえることもあるし。
松居 個人的には、職種を抜きにして、シンプルに相談ができる相手でもあるんですよね。それで心を開いていったというか……ほかに心を開けないくらいになっちゃったんですよね、俺は。
尾崎 俺たちは開いてないけど……。
松居 (笑)おいおい!
一同 (笑)。

──池松さんはどうですか?

池松 まったく同意見です。僕もふたりが役者さんだったら絶対仲良くなってない自信がありますね。しかも、実は僕だけ、結構、年下なんですけど相手してもらってて。
松居 でも、池松くんは達観し過ぎてるから、いちばん年上みたいだよ。
尾崎 兄貴的な存在だよね。服を買いに行ったときも全部決めてくれるもんね。
松居 むしろ相談するよ。店に入ったらすぐ聞くもん。「池松くんどれがいい?」って。
池松 あははは。でも、ホントにふたりはなんでも話を聞いてくれるし、毒づいても笑ってくれるので、すごく救われてます。

すごく自分に厳しいというか、ちゃんと自分を追い込んでやってる

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──先ほど尾崎さんから「お互いのことを客観視できる」とありましたけど、それぞれにどんな魅力があると感じてますか?

尾崎 池松くんは、子供の頃から役者をやってるけど、僕はずっとバイトしながら音楽をやってきて。まったく違うことをやってるっていう面で尊敬してるし、これからどうやってやっていくのかなっていうことにも興味があります。でも、すごく自分に厳しいというか、ちゃんと自分を追い込んでやってるから、見てて面白いんですよね。
松居 小さい頃からやってるんだから、もうある程度満足していいはずなのに、ずーっと“ここじゃない感”を考えながらやってて。それが、ストイックって言ってもいいし……ある種、作り手側の立場で、役者として作品の中で生きようとしてるっていう意味での説得力があるというか。そういう姿勢がかっこいいし、なんか、憧れてますね。
池松 すごい褒めますね(笑)。

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