The SALOVERS – The SALOVERSが“文学”と“カレー”を叫ぶ! 様々な試練を乗り越えた先にあったものとはーー

The SALOVERS

今年4月に「床には君のカーディガン」、そして7月に「アンデスの街でこんな夜はHOT HOT HOT!」という2枚のシングルをリリース。普遍的なポップ・ソングに満足することなく、普通ではない、狂騒的なバンドの個性をシングル・フォーマットにぎゅっと凝縮してきた4人組バンド・The SALOVERS。バンドとしての活動が充実するいっぽうで、体調不良でバンドを一時離脱したベースの小林亮平に続き、今度はドラムの藤川雄太が怪我により、バンドを一時離脱するというアクシデントに見舞われたが、再び訪れた困難を見事に乗り越えて、ニュー・シングル「文学のススメ」を完成。急加速するバンドの勢いを象徴するかのような作品を前に、ボーカルの古舘佑太郎を含む4人のメンバーが大いに語ります。

INTERVIEW & TEXT BY 小野田雄

 

16歳の頃から変わらずにやってきたバンドが困難に直面した年

──7月にシングル「アンデスの街でこんな夜はHOT HOT HOT!」をリリースしたあと、バンドはどんな夏を過ごしました?

古舘佑太郎 7月にシングルをリリースする直前に(藤川)雄太が骨折して、バンドを一時離脱したんです。その前の3月には小林(亮平)も体調不良で一時離脱したこともあって、2013年は16歳の頃から変わらずにやってきたバンドが困難に直面した年ですよね。

──雄太くんはもう大丈夫なの?

藤川雄太 はい、おかげさまで。ミュージック・ビデオの撮影で手首を骨折して、そこからひたすらリハビリの日々だったんですけど、バンドのほうにはOKAMOTO’Sの(オカモト)レイジくん、赤い公園の(歌川)菜穂ちゃん、andymoriの(岡山)健二さんがサポート・ドラマーで入ってくれたんです。
古舘 サポートと言っても、その面子は相当に豪華ですから、超恵まれてますよね。しかも、サポート・ドラマーに入ってもらったことによって、今まで気づかなかったことに気づいたり、そういう意味でバンドにとって変革の時期だったんです。
藤井清也 その間、雄太は俺ら3人が新鮮な空気を吸ってることにかなり嫉妬していたらしいですよ(笑)。

──はははは。自分が立つはずのステージを客席から観たりした?

藤川 レイジくんと菜穂ちゃんが参加した大阪の2公演は会場の物販担当としてついて行ったんですけど、今まで中にいたバンドを外から観るのはすごい新鮮でしたね。盛り上がるポイントや自分が戻ったときにもっと良くしていかなきゃいけないポイントもよくわかったので、かなり勉強になりました。

クレイジーでぶっ飛んだ曲をやってみよう

──そんななか、今回のシングル「文学のススメ」の制作が始まったと。

古舘 雄太が離脱した2ヵ月でメンバーの意識もいい意味で変わって、いい方向に転がり出したなかで今回のシングルの制作が始まったんです。そして、いつものごとく、作ってた曲がことごとくピンとこなくて、ヤだなと思って、そのピンとこない曲の真逆をいくようなクレイジーでぶっ飛んだ曲をやってみようということになったんです。そうしたら、“文学 文学 純文学”っていう冒頭の部分が出てきたので、そのフレーズを軸に1曲目の「文学のススメ」の制作が始まりました。

──「文学のススメ」はその冒頭のフレーズからいきなりピークを迎えて始まる曲ですよね。

古舘 そう、この曲はずっとピーク状態なんですよね(笑)。それ以前のピンとこなかった曲は歌詞も曲もあまりに普通で、それがあまりにイヤだったので、その反動が思いっきり出ましたね。
藤井 この曲は締め切りまでの時間がなかったことも振り切れた要因のひとつだよね。
古舘 そう。あまりに追い込まれたことで集中力がとんでもなく高かったし。
小林 あと、謎に仲良かったよね。まったく曲は出来てないのに、スタジオを出た瞬間に4人で抱き合ったり、写真を撮ったり(笑)。
古舘 そのあとは2種類あったAメロのどっちを使うか、そのどちらもうまくいかなかったり、ホント一歩一歩進んでいって。
藤井 ケバ(小林)がThe SALOVERSの曲で初めてスラップ・ベースを弾き始めて、そこから曲の雰囲気がいい方向に変わっていったので、この曲はケバの貢献度が高いです。
小林 もうあまりに訳がわからなくなって、スラップ・ベースを弾いてみようと思ったんですよ。でも、以前だったら、そういうアイデアを自分から出すことはなかったんですけど、今回はバンドが一歩前に進んでいる状態だったので、今だったら自分が出すアイデアもバンドに浸透するんじゃないかなっていう確信というか、自信があったんです。
古舘 あと、以前だったら、ケバが自分から提案してもそれが形に出来なかったんです。でも、今回は提案を形に出来ていたし、そういう意味で技術が上がったんでしょうね。
藤川 そうかと思えば、ドラムは最後まで決まらずカオス状態で、最終的にはバンドの高いテンションや爆発感を自分なりに共有しようと意識してプレイしてましたね。

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