すべてが絶妙なバランスでできている、いきものがかりの甘酸っぱいラブソング

すべてが絶妙なバランスでできている、いきものがかりの甘酸っぱいラブソング

いきものがかり

いきものがかり待望のリリース! 約1年ぶりとなるシングル「ラブソングはとまらないよ」は、甘酸っぱい恋心のぎゅっと詰まったラブソング。この曲は“カルピスウォーター”、そして2曲目の「虹」はヤマザキ“ランチパック”のCMソングとしても聴き馴染のある男女関わらず共感できる夏にぴったりのシングルの魅力について語ってくれた。

INTERVIEW & TEXT BY 田家秀樹


友達に向けた歌とも取れる、離ればなれになってしまった相手を思う歌

──ちょうど1年ぶりのシングルになりますが、タイミングはどんなふうに決めたんですか?

水野良樹 タイミングは僕らの意見というより、スタッフがタイアップの関係とかありながらアルバムにどう繋げるかを考えて決めてくれますね。

山下穂尊 ここまで開いたのは珍しいですけど、ツアーや映像作品リリース、新曲もCMで流れてましたし、レコーディングも進んでますから。たまたまCDリリースがなかっただけですね。

──「ラブソングはとまらないよ」は“カルピスウォーター”、「虹」はヤマザキ“ランチパック”。両方ともタイアップ・ソングですもんね。

山下 「虹」は、ツアーが終わった数日後には歌入れしてました。打ち上げで聖恵が「すぐに歌入れがあるんで、お酒が飲みたいけど飲めない」と言ってましたから(笑)。

水野 “カルピスウォーター”は能年玲奈さんが出ることも決まっていました。去年のCMは能年さんが叫んでいるイメージもあって、10代が“恋に恋する”感じで「1 2 3 ~恋がはじまる~」を書いたんですけど、それよりは20代、30代、男性の僕らも聴ける曲、恋愛の歌なんだけど、恋愛のなかにある友情とか、幅広い解釈の余地のある歌にしようとディレクターとは話していました。

──歌も、自分の気持ちを込める、思いを伝えるというだけじゃない、もっと大きな姿勢みたいなものを感じましたけど。

吉岡聖恵 “自分自身のままではない”といいますか、歌の主人公本人じゃないんです。ラブソングとして歌ったけれど、友達に向けた歌とも取れる、離ればなれになってしまった相手を思う歌でもある。転校とか就職や進学とか、あるいはもっとディープな別れかも知れない。いろんなふうに捉えられるように歌ったつもりですね。

──入り込み過ぎず歌いすぎない、絶妙の距離感という感じ。

吉岡 恋をしてるんだけど、ちゃんと自分を持っている人、地に足をつけてる人のように感じて、その主人公を歌うようなつもりでした。女っぽ過ぎても駄目だし、当然、男っぽくはないし。すべてが絶妙なバランスでできている曲で、言葉にできない暖かさ。自分で言うのも変ですけど、なかなかの曲(笑)。

もしかしたら止まっちゃうかもしれない

──「ラブソングはとまらないよ」というタイトルは、すんなり決まったんですか。

水野 タイトル、大反対されまして(笑)。誰1人として賛成してくれなくて、無理矢理これにしちゃったんですけどね。我を通して申し訳ない、という。

──なんで反対されたんですか。

水野 ラブソングが強調されるから、もっといろんな解釈で聴いてほしいのなら意図を壊しちゃうんじゃないか。その通りなんですけど、僕の感覚的にはこっちのほうが良いと思ったんです。

──「ラブソングはとまらないよ」の“よ”が良いなと思いましたよ(笑)。

水野 “とまらない”と言い切れない、微妙な不安みたいなものが“よ”にはありますよね。恋愛って大体はいつか終わっちゃいますし、僕は終わることもちゃんと書いておきたいですから。この主人公の子も、もしかしたら止まっちゃうかもしれないと、そこはかとなく思ってるということを感じてもらえればと思って“よ”をつけました。

──「虹」もCMソングでしたけど、「ラブソングはとまらないよ」とはかなり違う曲調ですね。

山下 「虹」は一人称の曲なんで、心情的な面がより強調されてますよね。これも剛力彩芽さんが走るという話は聞いていたんです。最初、サビも“光り出した”だったんですけど、“走り出した”に変えました。“靴音”とか“歩幅”もあとから入れました。

──ツアー中に書いたということですか。

山下 ……ということになるんでしょうね(笑)。でも、最近、オケ録りのときに歌詞を書くことが多いんですよ。楽器の感じとかが分かるんで、そこで書いて、最終的に歌入れで決めることが多いかな。

──じっくり作り込む水野さん、一筆書きのような山下さんという作風の違いがより際立っている2曲ということになりますか。

山下 確かに、このシングル2曲はその違いが大きいですね。「虹」の流れるようなメロディやサビに向かう感じはいつも通りの一筆書きですから。その方が聖恵も覚えやすいみたい。良樹の曲の方が苦労してる(笑)。

吉岡 この間もリーダーの書いた、凝った曲が一曲あって、時間かかりました(笑)。

水野 歌ってもらってからまた直しましたから(笑)。

──さて、5月の国立競技場の最後の音楽イベント“JAPAN NIGHT”のトリがいきものがかりでした。その感想を。

水野 恐れ多かったです(笑)。終わってからのインタビューでも聞かれたんですよ。国立が新しく出来るときまで第一線で音楽をやっていければ。皆さんあまりに遠すぎる背中ばかりだけど、頑張って続けていくしかないと思います。

リリース情報

2014.07.09 ON SALE
SINGLE「ラブソングはとまらないよ」
EPICレコード

J-140626-BA-1706

¥1,165+税

詳細はこちら

ライブ情報

音楽プロデューサー島田昌典活動30周年記念ライブ
”いきものがかり・秦 基博・back number Present”
「Great Studio Live at BUDOKAN」

~バラスーシな奴らがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!~

日程:2014年11月4日 開場 18:00 / 開演 19:00
会場:日本武道館
出演:いきものがかり、秦 基博、back number

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