原点と向き合うことができたGeroの2ndアルバム

原点と向き合うことができたGeroの2ndアルバム

Gero

新世代アーティストとして、動画発のクリエイターがシーンに進出するなか、ひと際異彩を放っている、シンガー・Gero。彼の振り幅の広さを最大限活かしたという、新作『SECOND』を解き明かす!

INTERVIEW & TEXT BY フジジュン


ようやくスタートラインに立てた

──2ndアルバム『SECOND』が完成しましたが。

Gero “やっと終わったぁ〜”というのが、今現在の正直な感想です(笑)。個人的に思っていたのとはまったく違うアルバムになりました。前作『one』が激しいロック・アルバムだったので、今回はポップな作品にしたいと思ってたんですけど……気づいたらロックなテイストになっていて。やっぱり僕はそういうところが原点にあって、制作をお願いした方たちにもそういったイメージを持たれていることもわかり、今作でようやくスタートラインに立てた気がしたんです。

──自分の原点をあらためて確認できたと?

Gero 『one』は勢いに任せた部分があり、それも大事だったんですが、今回は考えに考え抜いて地に足をついた作品にすることができました。僕が影響を受けたアーティストの作品が1曲ごとにいろんな色を見せてくれるものが多かったので、自分の作品もそういったものにしたかったし、その課題はクリアできたんじゃないかなと。可愛い曲やバカな曲、トガッた曲やロックな曲もあり、すごくバラエティに富んだ作品になりました。

筋を見えやすくする

──どの曲にも対応できる、シンガーとしての実力の高さやレンジの広さも表れています。

Gero いや~、無理してます(笑)。レコーディングでは同じ日に真逆の曲を歌ったりするんで、曲の世界観に入り込むのも大変で!

──今回、様々なクリエイターの方が参加されていますが、最初に曲のイメージを伝えて制作してもらう感じだった?

Gero 最初に“ロックが3曲、バラードが1~2曲ぐらいあって……”とか、アルバムに入れる曲のジャンルや構成を決めて。じゃ、メタルの曲はダメもとでANCHANG(SEX MACHINEGUNS)さんにお願いしようか? とか、1曲ずつハメこんでいきました。

──へぇ、面白い! 最初に全体像をイメージして、パーツを作っていく感じなんですね。

Gero 元々“歌ってみた”みたいな、ジャンルのないところから生まれたんで、筋を作るのがとても難しいんです。だから、それを最初に決めてしまうことによって、アルバム全体を繋ぐ筋を見えやすくするというか。『one』ではそういう作り方はしなかったんですけど、『SECOND』は“こういうアルバムを作りたい”というのを明確にしたうえで制作に取り組めたんで、スムーズでしたね。

こんなに“カツ丼”を連呼するとは

──では、筋道をしっかり固めてから作家さんに具体的なテーマを伝えて?

Gero はい。最初の段階でかなり詰めていきますね。例えば「冷帯魚」は、みきとPさんにお願いしたんですが、“アルバムでいちばん重いテーマで書いてほしい。それも恋愛とかじゃなくて人間の業みたいなところで、嫌な気分にさせてください”ってお願いしたら、家族を書いた重い歌詞が来て、本当に嫌な気分になったり(笑)。

──でも実際、「冷帯魚」は今作中でも、かなりフックになる曲でしたよ。

Gero 自分のいろんな面を見せたいと考えたときに、北野 武さんの“振り子の理論”じゃないけど、振り幅のある作品にしたくて。怒ったり、重い曲もあるけど、爽やかな曲もあって、ラストはバカみたいな(笑)。

──「冷帯魚」から、ANCHANG作による「うどん2」ですからね! たしかにこんな振り幅のあるアルバムもないですね。

Gero ANCHANGさんは中学生の頃、SEX MACHINGUNSの「みかんのうた」に衝撃を受けて今も聴き続けていて、アーティストとしての核になるくらい影響を受けた人なんです。まさかこんなに“カツ丼”を連呼するとは思いませんでしたが(笑)。

──Geroさんのメタル・シャウトも決まってましたが、歌ってて感無量だったでしょう?

Gero 感慨深かったです! あと、キーがバカみたいに高いんですけど、僕は中学生の頃からSEX MACHINGUNSを歌い続けてますから。レコーディングはいちばん早かったです!!

全部歌詞にしやがって(笑)

──さすがです! そして、シングル曲でもある「吾輩はオス猫である」はヒャダインこと前山田健一さん作。これは思い切りフザケましたね(笑)。

Gero フザケました! ヒャダインさんはやっぱりすごいです。打ち合わせで深く内容を詰めていったんですが、そのすべてが曲に詰め込まれています。みんなでニャンニャン言って、ライブでも絶対盛り上がれる曲だと思います。

──現在の自分の気持ち、本音の部分にハマった曲はどれですか?

Gero ちょっと悔しいですけど、「好き勝手言うな」です。スズムくんって若い天才肌の作家に作ってもらったんですけど“Geroさん、何に怒ってます?”と聞かれて、バーッと喋ったら、全部歌詞にしやがって(笑)。だから、核心をついてるし、濃度は高いです。ただ、僕は根本で面白いことができればいいと思ってるので、どれが本当の自分とか決める必要もないと思っているんです。

──うん。それが作品の魅力にも繋がってると思うし、そこは生のライブを観るなりして、各々で判断すればいいと思います。

Gero ライブには昔からこだわっていて、今、インターネットでしか音楽を聴いていない人も増えていると思うので。そういう人に生の歌や演奏、照明のかっこよさ、何百人で同じ歌を歌う奇跡のような瞬間を感じてもらえればいいなと思っているんです。ライブでしか味わえない感覚が必ずあるので、ぜひともライブも観に来てほしいですね。

リリース情報

2014.07.02 ON SALE
ALBUM『SECOND』
NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン

J-140701-YS01

[初回限定盤A/CD+DVD]¥2,500+税
[初回限定盤B/CD+DVD]¥2,500+税
[通常盤/CD]¥2,000+税

詳細はこちら

ライブ情報

Gero Live Tour 2014 – second –
Zepp公演決定!
10/12(日)東京・Zepp Tokyo
10/19(日)大阪・Zepp Namba
10/26(日)愛知・Zepp Nagoya
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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