自由度の高い日本の音楽シーンに惹かれるNATT WELLER

自由度の高い日本の音楽シーンに惹かれるNATT WELLER

NATT WELLER

The JamやThe Style Councilの中心人物として、UKロックに大きな影響を与えるPAUL WELLER を父にもつ、NATT WELLERがミニ・アルバム『It Begins』で日本デビュー! 彼が惹かれる音楽について聞く。

INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之


6月と8月は最悪

NATT WELLER 今日は暑いね〜。

──日本の梅雨の時期って、最悪でしょ?

NATT 6月と8月は最悪。いつもシャワーを浴びなくちゃいけないね(笑)。

──さすが、日本の気候に詳しい(笑)。プロモーションが続いていると思いますが、疲れてないですか?

NATT うん、大丈夫。日本のインタビューやプロモーションはすごく楽しい。みんな優しいし、いい質問をしてくれる。イギリスでプロモーションするときは、時々大変。こちらをやり込めようとする人もいるし、くだらいないことを聞かれることもあるし……「今、誰と付き合ってるの?」とか。

バラエティのある音楽をやりたい

──今日はしっかり音楽の話を聞かせてくださいね(笑)。デビュー・ミニ・アルバム『It Begins』はEDM、ギター・ロックを中心にカラフルなサウンドが楽しめるアルバムだと思いますが、制作に入るときはどんなビジョンを持っていたのですか?

NATT とにかくバラエティに富んだアルバムにしたいと思っていました。僕はいろんなジャンルの音楽が好きだし、そこからたくさんの影響を受けているので、それをしっかり表現したいなと。欧米はどちらかというと、ジャンルをはっきりと統一しているバンドやアーティストが多いと思うんですよ。ロックだったらロック、ポップだったらポップ、インディーズ系だったら、そういう雰囲気の音楽だけを追求しているというか。競走馬のブリンガー(視野を制限するための道具)みたいに視野が狭いなって感じることもあるんですけど、僕はもっとバラエティのある音楽をやりたいので。マドンナ、デヴィッド・ボウイ、GACKTといったアーティストはスタイルを変えながら進化してますよね? 僕もそういう活動をやっていきたいんです。

──なるほど。

NATT きれいなメロディ・ラインも大事ですね。僕は音楽に対して、エレガントであることや美しさを求めているので。例えば、X JAPANの音楽にはヘヴィ・ロック、パンクのテイストが入っていますが、メロディや歌はすごく美しい。そういう要素も今回のアルバムの大きなテーマでした。

見た目に個性とインパクトがある
アーティストは素晴らしい

──制作は日本人のプロデューサーと一緒に進められたそうですね。

NATT はい。僕がイメージしている音楽は、欧米のプロデューサーではなく、日本人じゃないと作れないと思ったので。曲を作るときはプロデューサーの簡単なトラック、メロディがもとになることが多いです。それから「こういうメロディはどうですか?」「このフレーズは?」とアイデアを出し、相談しながら形にしていきます。

──歌詞に関してはどうですか? 日本のリスナーは歌詞を重視する傾向があるんですが、そこは意識しました?

NATT 日本のリスナーが歌詞を大事にしていることは知っています。ただ“こういうことを歌えば、共感してくれるかな?”みたいなことは考えなかったですね。ハッピーになる瞬間、気持ちが盛り上がる瞬間というのは、世界中どこでも同じだと思うんです。だから、自分が書きたいことを書けば、自然と共感してもらえるんじゃないかなって。

──アルバムのジャケット写真、お父さんのPAUL WELLER(UKロックにおける最重要アーティストのひとり)がギターで参加した「Burning in The light」のミュージック・ビデオもすごくスタイリッシュですよね。やはり、ビジュアルは大事?

NATT 僕にとってはアーティストのイメージであり、ビジュアルはすごく大切です。Lady GaGa、T.M.Revolution、MIYAVIなどもそうですが、見た目に個性とインパクトがあるアーティストは素晴らしいと思うので。せっかくステージに立つのに、つまらないセーターとかパッとしない髪型っていうのはつまらないでしょ(笑)。

「ライブはいつ?」

──ビジュアル面で影響を受けたアーティストは?

NATT MALICE MIZERのライブDVDを初めて観たときは衝撃でしたね。すごくドラマチックで、劇的。僕が発見したときにはすでに解散していたので、生で彼らのステージを観たことがなかったんですね。ファッションと音楽って、密接に関わってると思うんですよ。音楽を聴いてハッピーになることと、気に入ってる洋服をコーディネイトしたときの気分のよさは同じじゃないかなって。それによって自信を持てるし、パワフルに振る舞えるようになりますからね。

──ライブのイメージもできてる?

NATT アイデアはたくさんあります! いつもレコード会社の人に「ライブはいつ?」って聞いてるんですよ。本当に待ちきれない……。

緊張するかもしれないですね(笑)

──楽しみにしてます! 最後にプライベートな質問をいくつか。好きな洋服のブランドは?

NATT たくさんあるけど、最近はヨウジヤマモト、ラルフローレン、それからケント・アンド・カーウェンかな?

──東京には50回以上来ているそうですが、特に好きな場所は?

NATT 何をやりたいかによっても違うんだけど、食べるときは浅草と赤坂。浅草にはトラディショナルな店がたくさんあるし、赤坂はなんと言っても焼肉! ちょっとずつ食べて店を回る“焼肉ラリー”をやりたい(笑)。

──買い物するときは?

NATT 渋谷か表参道かな。表参道には“おしゃれピープル”がたくさんいるし、すごく楽しい。ロリータ、ゴシック、ジェントルマン・スタイル……かっこいいファッションの人を見て、参考にすることもありますよ。

──最近見た、日本のアーティストのライブは?

NATT あんまり時間がないんだけど、SUGIZOさんのソロ・ライブを観ました。あとはロンドンで開催されたYOSHKIさんのライブにも行きましたね。YOSHIKIさんに「君のライブを観てみたい」って言ってもらったんだけど……本当に彼が来たら、緊張するかもしれないですね(笑)。

リリース情報

2014.06.25 ON SALE
MINI ALBUM『It Begins』
avex trax

【CD+DVD】

[CD+DVD]¥2,700+税
[CD]¥2,000+税

詳細はこちら

オフィシャルサイト 
 新・オンガク生活 ミュウモ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人