あなたの知らないサッカー王国ブラジルの音楽

2014.06.27

 日本のグループ・ステージ敗退が決まってしまったものの、ワールドカップはまだまだ終わらない。ここからは決勝トーナメントに勝ち残った代表チームがさらなる熱戦を繰り広げることになるが、なかでも開催国ブラジルは絶好調。一度火が点いたら止まらない気質のブラジル人だけに、今後どのような試合を見せてくれるのか楽しみだ。

 というわけで、ここでは開催国ブラジルの音楽事情を覗いてみよう。“サンバやボサノヴァの国”として知られるブラジルだが、南米随一の音楽大国だけに、その音楽地図も国土同様に広大だ。

開会式でも歌った、“アシェー”と呼ばれるブラジルの大衆音楽を代表する歌姫

 ブラジルらしいきらびやかな開会式をテレビでご覧になった方も多いだろうが、その際も披露された公式ソングが「We Are One (Ole Ola)」。参加アーティストはアメリカ人のピットブルとジェニファー・ロペス、そしてブラジル人シンガーのクラウディア・レイチ。他のふたりに比べ、クラウディア・レイチはブラジル国外ではそれほど知られた存在ではないが、ブラジルでは大スター。“アシェー”と呼ばれるブラジルの大衆音楽を代表する歌姫で、エネルギッシュなパフォーマンスとモデル並みのルックスでブラジル本国では熱狂的な人気を得ている。ブラジルのパーカッション・アンサンブル、オロドゥンが参加したこちらのミュージック・ビデオも熱い!

 なお、開会に先駆けてリリースされたFIFA公式コンピレーション・アルバムにはこの「We Are One (Ole Ola)」のほか、バイーア州サルヴァドールの人気バンド“ピシリコ”の「Lepo Lepo」などブラジル勢の楽曲も収録。ピシリコはパゴダォンと呼ばれる新興ジャンルを代表するバンドで、サンタナやセルジオ・メンデスといった国際的アーティストと共にサルヴァドールのローカル・スターが収録されていることに歓声を上げたブラジル音楽愛好家は日本でも少なくなかった。

“セルタネージョ”は、ネイマールも大好き

 先にも書いたように日本ではサンバやボサノヴァの国として認知されているブラジルだが、現地で高い人気を得ている歌謡ジャンル“セルタネージョ”については日本でもまだあまり知られていないだろう。アコーディオンのいなたいメロディが印象的なこのセルタネージョはかのネイマールも大好きだそうで、なかでもお気に入りはミシェル・テロの「Ai Se Eu Te Pego」。この曲は2012年に遊助が「VIVA! Nossa Nossa」というタイトルでカバーしたため、メロディーに覚えがある方もいるかもしれない。

Michel Teló – Ai Se Eu Te Pego – Video Oficial (Assim você me mata)

アマゾン川地域のローカル・ダンス音楽“テクノ・ブレーガ”

 最後にご紹介したいのが、アマゾン川流域に広がるパラー州のチープなローカル・ダンス音楽“テクノ・ブレーガ”。近年、その個性的なサウンドがブラジル国外でも注目を集めており、ガビ・アマランチスやバンダ・ウォといったテクノ・ブレーガの代表アーティストも注目度上昇中だ。

 広大な国土を誇り、多種多様なローカル/メジャー音楽が共存するブラジル。代表チームの面々もこうした音楽で体内リズムを鍛えてきたに違いない。4年後のワールドカップを目指し、日本の代表チームもパゴダォンやテクノ・ブレーガで身体リズムを鍛えたらいい……かも?

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