Cettia – 昨年行われたUK.PROJECT主催のオーディションで特別賞を受賞した18歳のソロ・アーティスト“Cettia”がミニ・アルバム『he(a)re』でデビュー!

Cettia

キュートな小動物を思わせるようなルックス、詩的にして生々しい楽曲、独特のオルタナ感とポップな手触りを共存させたサウンド、そして、切なさと愛らしさを同時に感じさせるボーカル。極めて魅力的な才能を持った女性アーティストの登場である。
昨年行われたUK.PROJECT主催のオーディション“Evolution!Generation!Situation!”で特別賞を受賞したCettiaがデビュー・ミニ・アルバム『he(a)re』をリリースする。“今ここで、わたしの歌を聴いてほしい”という意思のもとで制作された本作は、18歳ならではの瑞々しい感性、そして、とても18歳とは思えないほどの質の高いソング・ライティング、サウンドメイク(彼女は作詞、作曲、編曲をすべて手掛ける)がひとつになった、実に奥深いポテンシャルが体感できる作品となった。4月に大阪から上京、プロミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせる彼女。鳥の自由なイメージ、羽ばたき、開かれていく感覚を音楽で表現したいというモチベーションを持ったCettiaの最初の一歩をぜひ、多くの音楽ファンと共有したいと思う。

★Cettiaのインタビューも載った“Evolution!Generation!Situation!”特設ページはこちらから

INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之

 

自分の鳴らしたい音、表現したい音を作る

──デビュー・ミニ・アルバム『he(a)re』がリリースされます。制作はもちろん、Cettiaさん自身のDTMが軸になってるんですよね?

そうですね。基本、ひとりでやってます。たまにサポートしてもらっているメンバーといっしょにレコーディングすることもあるんですけど、メロディは全部自分で作っているし、アレンジに関しても「もうちょっとこういう感じのフレーズで……」みたいなことは言わせてもらっているので。ただ、結構時間をかけて曲を作るタイプなんですよ。自分のなかの“いいメロディ”のラインがかなり高いみたいで、なかなか完成しないこともあって。最近は少しずつ曲を書くスピードも速くなってるんですけどね。いろんな音楽に触れて、曲の幅も広がってると思うし。

──なるほど。ちなみに宅録は独学?

トラックの重ね方とかベースの入れ方とかは人に教えてもらったんですけど、あとは全部自分でやってきましたね。たまにサンレコ(雑誌「Sound&Recording Magazine」)の気になる記事を立ち読みしたり(笑)。でも、宅録をめっちゃ極めたいという感じではないんですよね。それよりも自分の鳴らしたい音、表現したい音を作るという感じなので。

──あくまでもCettiaの音楽を生み出すためのツールである、と。

そうですね。もちろん「ギターの音が自分のイメージと違う」みたいな試行錯誤はありましたけど、そういうことも楽しいんですよね。

──なるほど。もしかしてインドア派ですか?

めっちゃインドアです(笑)。ひとりで曲を作ってるか、ゆっくり音楽を聴いてることが多いので。あとは漫画とかゲームですね。ちまちまRPGをやってます。

──だから色が白いんですかね?

それは生まれつきだと思います(笑)。中学校のときはテニス部だったんですけど、外で練習してるから、日に焼けるじゃないですか。それでも黒くならなかったし、冬になるとすぐに白くなってたので。たまに「青白いね」って言われることもあるくらいで(笑)。フェスに出る機会があったら、しっかり日焼け止めを塗ろうと思います。

──(笑)。では、アルバム『he(a)re』について聞かせてください。制作前はどんな作品にしたいと思ってたんですか?

高校生活の最後に作る作品というのは意識してましたね。高校の間はずっと音楽をやっていて、そのなかでたくさんの人と出会って……その集大成になるようなアルバムにしたいな、と。あと、今の私をちゃんと提示したいと思ってたんです。曲調はかなり幅広いし、歌ってることもいろいろですけど、それも含めて“これが今の私です”という感じですね。

──しっかりとビジョンが定まっていたんですね。UK.PROJECTのオーディション、8月の“UKFC on the Road 2014”の新木場スタジオコースト公演への出演など、かなり急激に環境が変わってきたと思うのですが、ちゃんと自分の音楽の在り方を見つめているのはすごいと思います。

そんなこともないですけどね(笑)。プロデューサーにmasaさん(the HIATUS/FULLSCARATCHのmasasucks)が参加してくれるなんて、冷静に考えるとすごいことじゃないですか。ツーショットで写真を撮らせてもらって、さっそくTwitterにアップしましたから(笑)。“こんな18歳はいないな。すごいことだな”と思うし、ひとりの力でここまで来れたわけではないので。ライブに来てくれるお客さん、よくしてもらった大阪のバンドマン、UK.PROCJECTの方々を含めて、みなさんのおかげで音楽を続けられているので。

ステージに上がっているときがいちばん満ち足りている

──1曲目の「スピレイ」はスピード感に溢れたロック・チューン。

これがいちばん新しい曲なんです。もともとは違う曲を1曲目にしようと思ってたんですけど、そっちがなかなか完成しなくて。どうしようかなと思ってたら、「スピレイ」の詞とメロディがフッと出てきて「こっちでどうですか?」って(笑)。自分としては、この曲がいちばん気に入ってますね。私は結構飽き性で、いちばん新しい曲がいちばんいいって思っちゃうんです。アレンジも気に入っているし、1曲目にふさわしい曲になったんじゃないかなって。

──“制服のスカートひらひら揺れる電車の中”という歌詞もあって、まさに10代の女の子のイメージですよね。

これは私自身のことを歌っている曲ですね。“スポットライトが足りてない”という歌詞があるんですけど、ステージに立って、お客さんに向かって歌っているときは“この瞬間だけでいい”って本気で思えるんです。友達と遊んだり、好きなバンドのライブに行ったりするのも楽しいけど、やっぱり自分でステージに上がっているときがいちばん満ち足りているので。ライブハウスに初めて出たのは高2の6月なんですけど、そこからは本当に駆け抜けたきた充実感があって。

──初ライブからまだ2年も経ってないんですね。

そうなんです。こんなに短期間でいろんな人に注目していただけるとは思ってなかったし、すごく運がいいなって思います。いろんな人とも出会えたし、そのなかでいろんな曲を書いてきて。ステージで歌ってるときって、本当に幸せなんですよ。最初の頃は緊張してたけど、最近はライブがすごく楽しくなってきたし。ずっと続けていきたいですね。

──2曲目の「SOAR」はサビの開放感が印象的なナンバー。“泣いても先へ進むんだ それでも手にしたい”という歌詞もCettiaさんらしいな、と。

これも家で普通にギターを弾いてたらメロディと歌詞がパッと出てきたんですけど、Cettiaというアーティストがいちばん伝えたいことが詰まった曲だなって思います。だから、アルバムのリード曲になったのもすごく良かったなって。

──いちばん伝えたいことというのは、“鳥が羽ばたくように解放されたい”っていう……?

そうですね。自分ではそういうことを歌うアーティストだと思っているので。私自身、以前はもっと内に籠ってしまうタイプだったんですよ。でも、音楽を始めてからは少しずつ開けてきて、ちゃんと人に向かい合えるようになってきて。

──そういうリアルな思いが入っているからこそ、楽曲のメッセージにも説得力があるんだと思います。3曲目の「Beyond」はポップ感のあるメロディとエッジの効いたサウンドのバランスがすごく良くて。歌の内容はラブ・ソング?

あ、ラブ・ソングって思われました? そうなんだー。

──え、違うの?

この曲は映画というか、ショート・フィルムのイメージで“君と僕”のお話を客観的に書いた感じなんです。あんまりそういう書き方をするタイプではないんですけど、少しずつ幅が広がってきてるのかもしれないですね。この曲、自分では“いい曲だけど、表には出ないかな”って思ってたんですよ。でも、選曲会議のときに“ぜひ収録しよう”ということになって、そこからアレンジしていって。コーラスがめっちゃ重なっているんですけど、それもすごくいい感じだと思います。うつみようこさんにディレクションしていただいたんですが、今まではあまりコーラスを重ねたことがなかったので、すごく勉強になりましたね。masasucksさんもそうなんですけど、みなさん、私の意思もしっかり尊重してくれるんです。自分の感覚を言葉にするのが苦手なんですけど、ちゃんと汲み取っていただいて。ありがたいですね。

──しっかり意思を伝えられるのもすごいと思いますけどね。大人と話すのは大変じゃない?

一人っ子だったせいか、まわりに大人が多かったんですよ。音楽を始めてからも、まわりは年上の人ばっかりだったし。意外と人見知りしないし、結構打ち解けられるタイプだと思います。かなりマイペースですけど(笑)。

──4曲目は「escha」。ほかの曲もそうですが、タイトルも個性的ですよね。

ありきたりなタイトルにはしたくないというのは、いつも思ってますね。“これってどういう意味なんだろう?”って気になるようなタイトルにしたいなって。もちろん、ちゃんと意味はあるんですけどね。「escha」は出来た日のことをすごく覚えてるんです。去年の6月30日に書いて、次の日のライブですぐに歌ったので。自分にとっても衝撃的だったというか、“すごい曲が出来た!”と思ったんですよね。で、すぐにSoundCloudにアップして、歌詞をブログに載せて。ライブで歌い始めてからも、特に女の子からの反応がすごかったんですよ。「泣いてしまいました」って言ってくれる子もいたし……。“ぎゅっと肩を寄せてわたしを見ていて”という歌詞があるんですけど、女の子は誰でも“ぎゅっとしてほしい”って思う瞬間があるんじゃないかなって。

──普遍的な欲求ですよね、きっと。

そうですね。いつもMCでも言うんですけど、生きていると、しんどいことや辛いことがたくさんあるじゃないですか。そういうときに“大切な人に側にいてほしい”と思うのは誰でも同じだろうし。逆にその大切な人がしんどいときは、側にいてあげたい。そういうふうにお互いが思っていれば、乗り越えていけるんじゃないかなって。私も「escha」を書いたときは、かなりモヤモヤしてたし……。

──モヤモヤの理由ってなんだったんですか?

これは言っていいのかどうかわからないですけど、あるニュースを見て“日本はどうなっていくんだろう”って不安になったんですよね。

──社会的なことにも興味がある?

私はまだ18歳で知らないこともいっぱいあるから、わかったようなことを言うのはよくないと思うんですけど……。例えばアフリカには過酷な環境で暮らしている人たちがいますけど、“実際はどういう感じなんだろう”ってすごく気になったり。いずれは行ってみたいなという願望もあるんですよ、実は。いつかはちゃんと物事がわかる人になりたいと思いますね。なので「escha」に関しては、「ガチな恋愛のラブ・ソングではありません」とだけ言っています。

──逆に“ガチな恋愛のラブ・ソング”を書くこともあるんですか?

ありますね(笑)、今回のアルバムには入ってないですけど。基本的には“あまり個人的なことを歌にしたくない”というところもあるんですよ。いろんな人に共感してもらいたいし、自分の体験をベースにする場合でも、できるだけたくさんの人がわかる歌にしたいなって。すっごい個人的な書いたとしても、それは表には出さないと思います。

──“リスナーに届いたときにどう聴こえるか?”を考えているということですよね?

はい。最初は自分のためだけに書いてたと思うんです。でも、ライブを始めて、人前で歌うようになってから、少しずつ聴いてくれる人のことを考えるようになって。お客さんがいないと歌うことも出来ないし、誰かに聴いてもらうことで初めて完成するところもあると思うんですよね。今は“伝わる”ということをいちばんに考えて曲を書いてますね。

今は大人になることを受け入れようとしている感じがあるんです

──「virtual society」の歌詞の内容もかなりダイレクトですよね。ネットの世界に対する違和感がそのまま描かれていて。

特に解説する必要がないくらい、直接的ですよね(笑)。ただ、めっちゃ攻撃的な歌詞になってますけど……。

──サウンドもアグレッシブですからね。

このアルバムの“ロック枠”なので。自分の曲のなかでも、結構異質だと思います。“こういうCettiaもいますよ”というのを感じてもらえたらいいなって。自分でもビックリするくらい、かなり幅広いアルバムになってますよね。アップテンポな曲もあるし、アコースティックな感じの曲もあるし。“この声で歌えば、どんなテイストの曲でもCettiaになる”と思ってるんですよ、今は。自分の声、好きなので。

──お、それは素晴らしい。

最初は嫌いだったんですけど、いろんな方に「いい声だね」って褒めてもらって、少しずつ自信を持てるようになってきて。“この声さえあればなんでもできる”って思うようになってから、作る曲の幅も広がってきたし……。このアルバムを聴いてくれた人に「どの曲が好き?」って聞いてみたいですね。「私は1曲目が好きだけど、みんなはどう?」って。今のところ「“さよなら少年”がいい」って言ってくれる人が多いんですけどね。

──「さよなら少年」はまさに今のCettiaさんそのものですよね。

そうですね。自分でも“すごくいい感じに、今の気持ちを言葉に出来たな”って思っていて。私、ピーターパンがめっちゃ好きなんですよ。「さよなら少年」はウェンディっていう女の子の目線で書いてるんですけど、そのなかで自分の言いたいことをちゃんと伝えられたなって。時間をかけて書いた甲斐がありました。

──子供から大人になる時期の感情がすごく伝わってきて。

そのなかで感じる葛藤ですよね。いちばん最初の音源(自主制作版「from」)に「ネバーランドガール」という曲が入ってるんですけど、それは“大人になりたくないです!”という歌詞なんですよ。そのときは“永遠の17歳でいい!”って思ってたので(笑)。でも、そこから1年くらい経って、今は大人になることを受け入れようとしている感じがあるんですね。この1年でかなり考え方が変わったなって、自分でも感じますね。

──感じ方、考え方の変化が楽曲に反映してる?

そうですね。そのときにしか書けない曲ってあると思うんですよ。18歳の今だから書ける曲もあるし、年を重ねていろんなことを知っていけば——良いことも悪いことも——もっといろんな曲が書けるようになると思うし。30歳くらいになったときにどんな曲を書いてるかが楽しみですね。

──30歳になるまでにはだいぶ時間がありますけどね。

12年後ですね(笑)。何があってもずっと歌っていきたいと思ってるので、ホントに楽しみです。

──『he(a)re』からCettiaとしてのキャリアが本格的に始まりますね。

はい。Cettiaというアーティストをちゃんと伝えられるアルバムだと思うので、いろんな方に聴いてほしいですね。

──高校も卒業して、アーティストとしての生活が始まりますが。

4月から東京に来るんですよ。高校生活の最後にアルバムがリリース出来たし、なんだか、うまいことハマったなって(笑)。すごくいいタイミングで上京できるし、東京に来ることで書ける曲もあるだろうし。まずはちゃんと観光したいですね(笑)。

──(笑)東京見物?

そうですね(笑)。この前、大阪の知り合いのバンドの人たちといっしょに秋葉原に行ったんですよ。三葉虫の化石を売ってる怪しいお店とかに行ったんですけど(笑)、次はぜひメイドカフェに行きたいです。かわいい女の子に給仕してほしい(笑)。

──かわいい女の子、好きなの?

好きですね〜。アニメとかも好きなんで。やっぱり、ちょっとオタク気質なんで(笑)。渋谷とかもちゃんと回りたいし。でも、そんな暇あるのかな?

──3月25日(水)には大阪・福島2nd LINE、4月10日(金)には東京・代々木Zher the Zooでバンド編成によるレコ発ライブ。まずはここからですね。

“Cettiaはこういうアーティストです”というライブにしたいと思っています。代々木の会場はオーディションライブをした場所でもあるので、なおさら気持ちが入りますね!

DISC INFORMATION

「he(a)re」
MINI ALBUM 2015.2.25 release
RX-RECORDS/UK.PROJECT

150225_interview_cettia

■収録内容■
01. スピレイ
02. SOAR
03. Beyond
04. escha
05. virtual society
06. さよなら少年

PROFILE

セティア/1997年1月23日生まれ。大阪を中心に活動し、昨年開催されたUK.PROJECTによるオーディション“Evolution!Generation!Situation!”にて特別賞を受賞。作詞、作曲、編曲すべてをDTMを使い自ら楽曲を制作する若きソロ・アーティスト。

LIVE

Cettia×金井政人(BIGMAMA) 合同インストアライブ
3月15日(日)タワーレコード梅田NU茶屋町店
共演:金井政人(BIGMAMA)

Cettia presents 『鳥カゴの中から vol.2』~debut album「he(a)re」レコ発大阪編~
3月25日(水)福島2ndLINE
共演:WOMCADOLE/Moccobond/and more
※Cettiaはバンド編成での出演を予定

Cettia presents 『鳥カゴの中から vol.2』~debut album「he(a)re」レコ発東京編~
4月10日(金)代々木Zher the ZOO
共演:みるきーうぇい/タグチハナ/and more
※Cettiaはバンド編成での出演を予定

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