N’夙川BOYS – 最高にハッピーになれるアルバム『Do you like Rock‘n’Roll !?』が完成。この作品が素晴らしすぎる! というわけで上京した彼らにインタビュー!

N’夙川BOYS

シングル「ジーザスフレンド」がドラマ「SMOKING GUN~決定的証拠~」の主題歌に起用され、人気バラエティ番組『SMAP×SMAP』に出演したりと、活動の幅を広げ続けているN’夙川BOYSから、ニュー・アルバム『Do you like Rock‘n’Roll !?』が届けられた。“マーヤLOVE、リンダdadaのツイン・ドラム×シンノスケBoysのギター”というあらたなフォーメーションを取り入れた本作には、リード曲「BANDがしたい!」が示しているとおり、バンドに対する強いモチベーションが溢れまくっている。初期衝動を取り戻し、破壊力とユーモアに満ちたロックンロールへと突き進む3人に本作の制作プロセスについて語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 森朋之


今回は「ドラムをちゃんとブッ叩こう」っていう話をしてた

──今日(インタビューが行われた11月26日)は女王蜂との対バン・ライブですね。

シンノスケBoys そうなんですよ、2マンでやるんで、楽しみですね。
リンダdada ウチらがメジャーになってから対バンするのは初めてですね。
シンノスケBoys 昔はよく一緒にやってたんですよ、地元(関西)で。
マーヤLOVE 結構前から知り合いですからね。2010年くらいにバーンといきなり出てきてね。

──ちょうどN’夙川BOYSが本格的に活動し始めた時期ですね。そして今日は、アルバム『Do you like Rock‘n’Roll !?』のリリース日です! シングル「ジーザスフレンド」に続き、今回の制作もかなり大変だったみたいですね。

マーヤLOVE いや、こんなん言うのはイヤなんですけど、めちゃくちゃ大変でした。
リンダdada KING BROTHERSもフル活動してましたからね。
マーヤLOVE ライブも多かったんですけど、マジで時間がなかったんですよね。
リンダdada いつもないけどな(笑)。
マーヤLOVE 今回はさらになかったんちゃう? ホンマに録りこぼすかと思ったから。
リンダdada 録り切れなかったら、曲を捨てることになるからね。
マーヤLOVE 「アカンかったらごめんなさい」って、何回も言いましたから。なんとか予定どおり間に合いましたけど。

──でも、素晴らしいアルバムじゃないですか。まず、音がすごくいいですよね。ローファイなんだけど、めちゃくちゃブッ飛んでて。

リンダdada お! ありがとうございます。
マーヤLOVE うれしいっすね。今回は「ドラムをちゃんとブッ叩こう」っていう話をしてたんですよ。今まではクリックに合わせて叩いたりとか、いろんなやり方を駆使してたんです。でも、曲がわりとシンプルだったし、できるだけクリックなしでやろうって。そういうやり方でいいテイクを録るっていうのが、いちばんいいと思うしね、やっぱり。しかも今回はツイン・ドラムの曲もあって。

──アルバム・ジャケットもマーヤさんとリンダさんのツイン・ドラムだし。

マーヤLOVE まさにこのままの状態でレコーディングしてましたからね。

──え、2台のドラムをくっつけて、同時に叩くんですか?

マーヤLOVE そうそう(笑)。大変でしたよ。最初は音がボコボコになって。
シンノスケBoys バスドラがズレると“ボボッ”みたいな音になりますからね(笑)。
マーヤLOVE かなりカオティックな音でした(笑)。そこは増子さん(サウンド・プロデューサー、エンジニアの増子真二氏)のアイデアももらいながら、いろいろと試して。でも、完全にユニゾンさせるって、どんなにうまいヤツでも難しいと思いますよ。
リンダdada しかも、ひとつのバスドラを両側から踏んでますからね。まったく同じタイミングっていうのは難しいし、マーヤの勢いが強すぎると空気の圧に負けて(ペダルを)踏めなくなるんですよ。

──めちゃくちゃですね、やってることが(笑)。

マーヤLOVE (笑)。2曲目(「BANDがしたい!」)、3曲目(「悪魔のPOP」)は、このフォーメーションをガチでやってるんですよ。このスタイルを考えたことで、このアルバムが出来たところもあるんで。
シンノスケBoys ホンマですよ。
マーヤLOVE このフォーメーションを思いつかなかったら、どうしようもなかったですね。ぶっちゃけて言うと、アルバムのリリースがちょっと早まったんです。6月に「ジーザスフレンド」を出して、ドラマで流してもらったり、SMAPと会わせてもらったりして……。

バント的にもやり尽くした感じがちょっとあったんです

──N’夙川BOYSが『SMAP×SMAP』に出演するなんて、事件ですからね。

マーヤLOVE SMAPに、普通会えないですからね(笑)。あのシングルをやらせてもらったのはすごく意味があったと思うし。そんななかで「アルバムを11月中に出しましょう」って話になったんですけど、言ってみたら緊急スクランブルみたいな感じだったんですよ。正直言ってノープランだったんですよね、その時点では。曲もまったくなかったし、その状態で何を打ち出すかっていう……。普通だったら「ジーザスフレンド」を推し曲にしてアルバムを作ると思うんですけど、さすがにそれだけだと破壊力が足りないと思ったんです、バンドとして。
シンノスケBoys うん。
マーヤLOVE あとね、バント的にもやり尽くした感じがちょっとあったんですよ。今までどおりの(楽器を)“とっかえひっかえ”するっていう枠だけでは、劇的に見え方を変えるのは難しいな、と。これはもう、アプローチを含めてどうしたらいいかを考えないとダメだと思って、シンノスケBoysと地元のガストで会議して。
シンノスケBoys 壮絶な会議ね。“どういう方向性でいくか?”というテーマだけで、気がついたら14時間経ってたっていう。
マーヤLOVE 朝の6時くらいになって「これはちょっとやり過ぎや」って(笑)。そのときにツイン・ドラムとギターっていうフォーメーションを思いついたんですよ。紙にこのジャケットのデザインみたいなものを書いて、「これやな!」って盛り上がって。

──14時間の会議の末に(笑)。

マーヤLOVE そうっすね(笑)。そこで話してるときに、いろいろと思い出したんですよ。
シンノスケBoys 前に考えた「やってみようか」っていう案の中に、“ツイン・ドラムとギター1本”っていうのがあったんですよね。それを思いついたのは2ndアルバム(『LOVE SONG』)の頃なんですけど、そういう演奏に合う曲がなくて。
マーヤLOVE 『LOVE SONG』に入ってる「あッ!という間に」という曲はうっすらツイン・ドラムなんですよ、実は。一回だけライブで披露したことがあるんですけど、あまりにも反応が悪くて。
リンダdada ハハハハハ。
シンノスケBoys (笑)。でも、会議のときに「今やってみたらいいかも」という話になって。
マーヤLOVE ジャケットの絵を思いついたとき、“イケる!”っていう感じがあったんですよね。「もうこれだけでええと思うんやけど」って。それでその場で“Do you like Rock’n‘Roll”というタイトルも出てきたし。
シンノスケBoys その瞬間に“またフレッシュな気持ちで新しいことができそうやな”っていう予感がしたんですよね。
マーヤLOVE うん。あとね、夙川を聴いた若い人がバンドをやろうと思ったとして、「夙川は好きやけど、絶対にマネはイヤや」って思ったときに、どんなことをやるだろうって考えたんですよ。

スタッフ総動員で大モメですよ(笑)

──なるほど。たしかにツイン・ドラムとギターっていうフォーメーションはあまり見たことがないような……。

マーヤLOVE 近いことをやってるバンドはいるんですけど、ドラムを向かい合せにするっていうのはないと思うんで(笑)。
リンダdada ライブでも何回かやってるんですよ、この形で。お客さんもたぶん見たことないと思うし、こういう形でドラムが置いてあるだけでちょっと面白いじゃないですか(笑)。
マーヤLOVE 今日のライブで4回目くらいかな? 今、やり方を考えてるんですよ。この前は「物語はちと?不安定」をやってるときに……。
リンダdada いったん幕を閉じてもらって。
マーヤLOVE で、また幕が開いたらドラムがこの形になってるっていう(笑)。あとは俺が「イエィー!」って言いながら注意を引き付けてる間にドラムを動かしたり。
シンノスケBoys (笑)いろいろ試してるところですね。どういうやり方がいいのか。
マーヤLOVE スタッフ総動員で大モメですよ(笑)。「意味がわからない」とか。
シンノスケBoys 「やったことない」とか。
マーヤLOVE あとね、ドラムの上にシンノスケBoysに立ってもらおうと思って。スタジオで方法を考えてるときに、「キーボード・スタンドをバスドラの上に乗せて、その上に立てばいいんじゃないか?」ってことになって。それをスタッフに言ったら、「危ないから絶対ダメです」って。どうも、40kgくらいまでしか耐えられないみたいで。

──キーボード・スタンドに人が乗るとか、完全に想定外ですからね(笑)。

マーヤLOVE で、ホームセンターに行って必死で考えて。ちょうどそのときに現場作業をやってる地元の友達にバッタリ会ったんですよ。
リンダdada それもすごいよな(笑)。
マーヤLOVE 一連のことを説明したら、そいつも昔、バンドをやってたんですけど……「だったら、洗車で使う脚立がいい」って。
リンダdada ……この話、原稿で説明するの難しいんじゃないですか?(笑)

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