グループ魂 ALBUM「グループ魂のGOLDEN BETTER〜ベスト盤じゃないです、そんないいもんじゃないです、でも、ぜんぶ録り直しましたがいかがですか?〜」ディスクレビュー

グループ魂のGOLDEN BETTER〜ベスト盤じゃないです、そんないいもんじゃないです、でも、ぜんぶ録り直しましたがいかがですか?〜

ALBUM

グループ魂

グループ魂のGOLDEN BETTER〜ベスト盤じゃないです、そんないいもんじゃないです、でも、ぜんぶ録り直しましたがいかがですか?〜

キューンミュージック

2014.10.29 release

初回盤 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


彼らのパンク魂も笑い魂もパワー・アップしたセルフ・カバー

 下品さ、くだらなさ、バカバカしさ、爆笑力はもちろん、パンク・バンドとしてのカッコよさも120パーセント、アップ! いやー、これはすごい。セルフ・カバー・アルバムをリリースすると知ったときは、“セルフ・カバーっていっても、アレンジとか変えようがなくない? それよりも新作が聴きたいっす!”とか思ったのだが、すいません、私が間違えてました。このバンド、やっぱり最高っす!

 破壊(阿部サダヲ)、暴動(宮藤官九郎)を中心としたパンク・コント・バンド“グループ魂”から、初のセルフ・カバー・アルバム『グループ魂のGOLDEN BETTER〜ベスト盤じゃないです、そんないいもんじゃないです、でも、ぜんぶ録り直しましたがいかがですか?〜』が届けられた。「君にジュースを買ってあげる♥」「ラブラブ♡マンハッタン」「竹内力」などの人気曲にあらたなアレンジを加えて再録した作品なのだが、まず印象に残るのが、生々しさ、激しさを増したサウンド。グループ魂のルーツである’80年代パンク──“メロコア”以前の暴力的なまでにアグレッシブなヤツです──直系のバンド・サウンドはさらに濃度を増し、爆発的なテンションが実現されているのだ。このアルバムを聴けば、本格的なパンク・バンドとしてのグループ魂の魅力をダイレクトに感じてもらえるはずだ。

 もちろん“笑い”もパワー・アップ。代表曲「チャーのフェンダー」にはChar本人が参加(!)、間奏パートでは破壊とCharがコントを繰り広げる(!!)。細かい歌詞でもちょいちょい新しいネタが挟まれていて(「嫁とロック」の“嫁は中田が好き!”が“嫁は羽生君が好き”になってたり)、そのたびにニヤニヤしてしまう。さらに「欧陽菲菲」に欧陽菲菲、横山剣(クレイジーケンバンド)が参加、「病み上がり」「カチカチ」が初CD化など、聴きどころ満載。「『あまちゃん』のクドカンがやってるバンド」みたいな興味でも全然OKなので、まずはこのアルバムを聴いてみてほしい。こんなにカッコよくて笑えるバンド、世界中探しても絶対にほかにはいません!

(森朋之)

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