WANIMA MINI ALBUM「Can Not Behaved!!」ディスクレビュー

Can Not Behaved!!

MINI ALBUM

WANIMA

Can Not Behaved!!

PIZZA OF DEATH RECORDS

2014.10.22 release

<CD>


次世代メロコアを担う大型バンド、登場!

 めっちゃ速い! しかもタイト! 歌詞がはっきり聴こえて、ガンガン飛び込んでる! っていうか、歌、めちゃくちゃうまい! なんだコレ!!! ──1曲目の「Hey Lady」を聴いたときに頭に浮かんだことを、とりあえずそのまま書いてみました。あービックリした。実を言うと筆者はいわゆるメロコア系のシーンにどっぷりハマったことはないのだが(もちろん、好きなバンドはたくさんいますよ)、これは間違いなく、超一級のニューカマーだ。現時点ではメロコアという括りに入っているが、近い将来、もっともっと広いフィールドで名を馳せる可能性を十分に秘めている。

 1stミニ・アルバム『Can Not Behaved!!」によって、本格的なデビューを飾る3ピース・バンド、WANIMA。メロディック・パンクの総本山とも言える“PIZZA OF DEATH”がレーベルとしてだけではなく、マネージメントしても契約を決めた初めてのバンドとしても注目を集めている彼らだが、この音源を聴けば、このバンドがどうしてフィーチャーされているかがはっきりとわかるはずだ。なんと言っても素晴らしいのは、ソング・ライティングのレベルの高さ。不安とともに生きることを運命づけられた人間の在り方をテーマにした「つづくもの」、親との電話の会話をもとに“故郷を離れて、夢を追う自分”を叙情的に描きながら、最終的には圧倒的なダイナミズムを備えたパンク・チューンへと結びつける「HOME」、“遠く驚く遠く 旅立つあなた”への手紙を書くようにシンプルに綴られ、曲が進むにつれて豊かなエモーションが生み出される「1106」。しっかりと練られたメロディ・ライン、正確なボーカリゼーション(どんなに激しく叫んでも、決して“歌”の感覚がなくならない)を含め、“歌モノ”として非常に優れているのだ。

 メロディック・パンクのマナーをキープしながら、スカ、ファンクなどのエッセンスを自然に交えたアレンジメントも驚くほど魅力的。メロコアにはぜんぜん詳しくなくて、普段はJ-POPばかり聴いているというユーザーにもぜひ手に取ってほしいと思う。

(森 朋之)

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