KEYTALK SINGLE「MONSTER DANCE」ディスクレビュー

MONSTER DANCE

SINGLE

KEYTALK

MONSTER DANCE

ビクターエンタテインメント

2014.10.22 release


彼らの勢いに拍車をかける 突き抜けたダンスロック・チューン

 今年5月、2ndフル・アルバム『OVERTONE』をリリース。アルバムを掲げての全国ツアーは全19公演を即完し、夏は全国ロック・フェスでオーディエンスを圧倒。ノリにノリまくってるKEYTALKの最新シングル。メンバー全員が作曲を手がけたりと、四位一体になって制作に挑み、現在の彼らの全身全霊を詰め込んだアルバムを経て、あらたなステージの第一歩となる今作。「MONSTER DANCE」は、今までのファンも驚き、初めて聴く人も衝撃を受ける、突き抜けたダンスロック・チューン。

 軽快な4つ打ちに乗せたクセのあるギター・リフ、どこか懐かしいメロディで始まり、絶妙にスイッチングしていくツイン・ボーカルがどんどん気持ちを高ぶらせてくれるこの曲。「ソイヤソイヤ!」の合いの手が沸点を上げると、何曲かをガッチャンコしたような予想もつかない曲展開で驚かせ、気が付くと自分がその異常なテンション感と抜群の演奏力から生まれるグルーヴに飲み込まれているのがわかる。ヤバい、気持ちいいっ!

 はやりの4つ打ちダンス・ロックとはあきらかに一線を画すこの曲に僕が想像したのは、楽しそうにモッシュするキッズの姿でなく、“もはや踊るしかない!”とばかりに踊り狂う熱狂の渦。そこで面白いのが、KEYTALKが櫓の上で祭り囃子を鳴らして踊り狂う人々を先導しているのではなく、彼らも“エイヤ!”とその熱狂の渦に飛び込む姿が想像できるところ。「熱い熱いよ熱すぎる 僕にはちょっと早すぎる」とあるように、「最高のSixth Senceで」生まれたこの曲はきっと彼らの想像も越えたものだっただろうし、きっと自分たちでも操縦し切れないほどの暴れん坊なのだ。でも、そこに突き抜けた印象を感じたのだろうし、そこにこそ、この曲の良さがあって。感覚から生まれたものがこうして形になったことで、きっとKEYTALKの新しい扉が開いただろうし、この曲が世に放たれたとき、またきっと彼らが想像もしなかった反応や展開が待っていると思う。そして数年後振り返ったとき、この曲がひとつターニング・ポイントになっているような気が僕にはするのだ。

 2曲目には巨匠こと、寺中友将の作詞作曲による「エンドロール」が収録。巨匠の身も心もボロボロになるような悲しい経験から生まれたというこの曲は、「MONSTER DANCE」と対を成すようなメロウでセンチなナンバー。疾走感あるビートとポップなキラキラサウンドに乗せた、胸締め付けるメロディと歌声は巨匠の真骨頂といえ、これまたKEYTALKの新しい扉を開いた感のある曲。両A面といえる「MONSTER DANCE」と「エンドロール」は現在のKEYTALKの魅力を見事に表現し切っており、ノリにノッてる彼らの勢いにさらなる拍車をかける作品になったはず。こうなったらどんどん勢いと調子に乗って、どこまでも突き進めっ!

(フジジュン)

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