フラワーカンパニーズ ALBUM「I❤FC MORE THAN EVER ~FLOWER COMPANYZ TRIBUTE~」ディスクレビュー

I❤FC MORE THAN EVER ~FLOWER COMPANYZ TRIBUTE~

ALBUM

フラワーカンパニーズ

I❤FC MORE THAN EVER ~FLOWER COMPANYZ TRIBUTE~

Sony Music Associated Records

2014.10.22 release


フラカンへの強い想いを感じる異常に熱量の高いトリビュート

 豪華13アーティストが参加する、フラワーカンパニーズのトリビュート盤『I♥FC MORE THAN EVER ~FLOWER COMPANYZ TRIBUTE~』。今作を聴いてまず、参加アーティストたちの熱量の高さに驚いた。1曲目のクリープハイプ「履きたくなるほど愛されたい」をはじめとするカバー曲はどれもが異常なテンション感と熱量を放っているだけでなく、“この人のオリジナル曲じゃねぇの?”と思うくらい気持ちが込められている曲が多くて。“これは俺の歌だ!”くらいの想いや勢いを感じたし、曲によっては“フラカンのオリジナルに勝ってやろう”くらいの気概を感じるものさえあった(笑)。当然、そこからは溢れるほどのフラカンへの愛情とリスペクトも感じたが、それ以上に楽曲に対するハンパない思い入れの強さに衝撃を受けた。

 今年で結成25周年を迎えたフラワーカンパニーズ。メンバー・チェンジ&活動休止いっさいなしで活動を続けてきた25年のバンド人生は決して平坦なものではなかったはずだし、つらいことも幸せなことも含めた、経験のすべてが歌や演奏に反映されているからこそ、フラカン楽曲は胸に響き共感させるのだが。たぶんきっと同じ時代を生き、共に闘うバンドマンには、バンドマンだからこそわかる部分や共感するところもあり、こんな想いの強いアルバムになったんだろうなと僕は推測する。思い返せば、それは「深夜高速」だけを13アーティストがカバーしたトリビュート盤『深夜高速 -生きててよかったの集い-』を聴いたときにも思った。それぞれが“これは俺の曲だ”くらいの気持ちでカバーしたからこそ、同じ曲を13回も連続で聴いてるのにいちいちグッとくるし、泣けてしまうのだ。とんでもなくヘビーでエモーショナルに聴かせるTHE BACK HONE「はぐれ者賛歌」、若さと勢いが爆発する爆弾ジョニー「俺たちハタチ族」、原曲とはまったく異なるアプローチが違った魅力を引き出している田賀流「発熱の男」、ファンキーなカバーがハマりすぎてるSCOOBIE DO「恋をしましょう」と、参加アーティストの楽曲への想いの強さを感じる曲たちは、どれも最高なのだが。個人的なオススメはラスト、メロウに壮大に聴かせるフジファブリック「星を見ている」。原曲にない細部まで感じ取り表現した、たくましくも繊細なサウンドは、もはやオリジナルを超えたと言えるほど。いや、超えちゃダメか(笑)。

(フジジュン)

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