SEKAI NO OWARI SINGLE「Dragon Night」ディスクレビュー

Dragon Night

SINGLE

SEKAI NO OWARI

Dragon Night

トイズファクトリー

2014.10.15 release

初回限定盤A <2CD>
初回限定盤B <2CD>
通常盤/写真 <CD>


新しい挑戦のスタート地点

 映画『TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI』公開に、(台風で2日間の開催となってしまったが)野外ライブイベント“TOKYO FANTASY”の成功と、バンドの枠組みを超えて多方面な活躍を見せるSEKAI NO OWARI。すでにポップ・スターとして人気はしっかり浸透し、メディアも賑わせている。

 でも、あえて言いたい。おそらくこのニュー・シングル「Dragon Night」は、彼らにとっての新しい挑戦のスタート地点の一曲になるはず。1年後、2年後からバンドの歩みを振り返ったタイミングで“この曲がキーポイントになった”ということがハッキリとわかるはずだ。

 それは何かと言うと、本格的な世界進出を果たしていくにあたって、SEKAI NO OWARIは自らのサウンドも海外仕様に本気でチューンアップしていこうとしている、ということ。「Dragon Night」ではサウンド・プロデューサーにオランダ出身のDJ/プロデューサー、ニッキー・ロメロを迎えている。EDMシーンのトップ・クリエイターを迎えたことで、セカオワのファンタジックな世界観とEDMのキャッチーな一体感が絶妙なバランスで合体。シンセのメロディが引っ張り、幻想と興奮が溶け合うパーティ・ナンバーになっている。

 考えてみれば、打ち込みベースで曲作りをしていくセカオワのスタンスはもともとEDMと親和性が非常に高かった。さらに言えば、ベルギーで行われ毎年数十万人を集める世界最大級のEDMフェス“Tomorrowland 2014”が、まるでおとぎの国のようなステージセットで人気を博していることからしても、彼らの方向性とリンクするところもあったはず。

 この先には、先日行われた“TOKYO FANTASY”でもゲスト・アクト出演のために来日したアウル・シティーとのコラボレーションも発表されている。5枚目のアルバムを製作中のアウル・シティーのニュー・シングル「トーキョー feat. SEKAI NO OWARI」にSEKAI NO OWARIがフィーチャリングで参加。さらには、SEKAI NO OWARIのグローバル・リリースに向けて、アウル・シティーのプロデュースによる新曲「Mr.Heartache」の制作も進んでいるという。

 2010年代の“TOKYO”発のファンタジック・エレクトロ・ポップ。そんな旗印を帆先に掲げてグローバルな音楽シーンへの航海を始めようとしているSEKAI NO OWARI。その第一歩と言えるようなシングルだ。

(柴 那典)

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