0.8秒と衝撃。 EP「いなり寿司ガールの涙、、、EP」ディスクレビュー

いなり寿司ガールの涙、、、EP

EP

0.8秒と衝撃。

いなり寿司ガールの涙、、、EP

HAGATA

2014.09.10 release

<CD>


“衝撃。”来襲!泣く子も黙って踊り出す、強力EP!

 0.8秒と衝撃。が、新レーベル“HAGATA”への移籍後初となる作品をリリース! HAGATAとはまさに“歯形”という意味で、“子どものような噛み付きを最大の武器として心に音楽で歯形を残す”という熱意が込められているそう。かつて「町蔵・町子・破壊」のミュージック・ビデオで、塔山がJ.M.の腕にガブッと噛み付いているシーンがあったり、“噛み付き”という点では納得だが、パートも塔山忠臣(最高少年。)、J.M.(唄とラウド。)に一新され、再生前からカオスな香りがぷんぷんだ。

 いざ再生。リード・トラック「ARISHIMA MACHINEGUN///」から、反骨精神むき出しのアグレッシブなロック・サウンドをお見舞いされる。予感していたとはいえご機嫌をうかがうどころか、挨拶代わりにゲンコツを食わらしてくるような攻めっぷり。そんな衝撃が収まらぬまま、夏の終わりにやってきた暴動お祭りチューン「常磐台トランス盆踊り」、美しいメロディを主軸にビートが交錯する「KAGEROU」と強力なナンバーが盛り込まれている。複雑なビートとビビッドなメロディが共鳴するグルーヴは、今まで築いてきたサウンドを再構築しているかのようなすさまじいエネルギーを放っていた。一転して「永遠の太陽。」は、古き良き日本のフォーク・ソング、歌謡曲を彷彿とさせるバラード。アコギと最小限のシンセのみというシンプルな伴奏に、塔山がソロでしっとりと歌唱。“しっとり”って言葉自体違和感があるが(笑)、エフェクトされていないぶん小っ恥ずかしくなるほど胸に沁みる。そして再び煌びやかでトランシーなダンス・ナンバー「CraZy, Faster, CraZy」で締めくくるという、とんでもないラインナップになっている。

 今作のジャケットは、音楽系イラストレーター・フクザワが担当。12センチに収まっているのが不思議に感じてしまうほどの躍動感とポップな色彩センスは、なんとか盤に収まった強力な5曲を封じ込んだ本作とバッチリだ。新しい地に身を投じ、孤立無援を極めながらシーン0.8秒と衝撃。。初めて本作に出会う方も生粋の“ハチゲキッズ”も、最新鋭のサウンドをとことん体感してほしい。

(大島あゆみ)

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