KANA-BOON SINGLE「生きてゆく」ディスクレビュー

生きてゆく

SINGLE

KANA-BOON

生きてゆく

キューンミュージック

2014.08.27 release

初回生産限定盤/写真 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


この人懐っこい歌声とメロディこそ、最強の武器!

 KANA-BOON、いいなぁ! と思ったのは、遅ればせながらだけど、2ndシングル「結晶星」を聴いたとき。で、過去作品を聴いて、その後の作品を追ってという感じだったんだけど、僕みたいな経緯で好きになった人、結構多いんじゃないか? と思う。2013年9月、シングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャー・デビュー。改めて説明するまでもなく、今、飛ぶ鳥を落とす勢いで大躍進中の4人組ロック・バンド、KANA-BOON。もっと早くから知っとけば良かったなと思ってたけど、最新作となる4thシングル「生きてゆく」を聴いて、全然遅くなかったと思った。現在進行形で作品ごとにあきらかな変化を見せ、洗練されていく感のある現在の彼らのこの面白さはなんだ!? しかも聴くほどに浸透していく感もあって……あれ? これがハマってるってヤツか!?

 タイトルどおりのドライブ感、いやフルドライブ感を持つシンプルなノリの良さと語感の気持ち良さで踊らせた前作「フルドライブ」とも異なる、爽快感とセンチメンタリズムを併せ持つ今作。それぞれの道を歩む君と僕を歌う、切なくも前向きなタイトル曲は、「いつだっていつだって 僕は後悔と生きてゆく」と、若さゆえの別れのつらさを噛み締めながら、自身の道を歩んでいく強い決意をする。きっと上京するタイミングとかの実話を歌った曲なんだろうなぁ、とか思ってたら、どこかのインタビューでそんなことを語ってた。やっぱり! ただ、それも時間が経って良い思い出になってるからか、ただ切ないだけの曲にはならず。最初に感じた爽快さやポップさも持ち合わせた、グッド・メロディに乗せた歌詞がス~ッと胸に入ってくる。谷口鮪(vo、g)のシンガソング能力の高さには毎回唸らされるけど、この曲を聴いて人懐っこい歌声とメロディこそが彼らの楽曲に心を許してしまう理由だし、彼らにハマる理由のひとつだし、最強の武器なんだろうなぁと思った。シンプルかつ効果的なアレンジで、楽曲の世界観を表現する演奏にも改めて感心。シングル収録の「日は落ち、また昇る」のリフレインが耳に残る「日は落ち、また繰り返す」、等身大のロックンロールスター像を歌った「ロックンロールスター」もすごく良かった。コイツら、まだまだ、たくさん引き出し持ってるな。いいバンドだなぁ! “KANA-BOON、気になるけどまだ聴いたことない”なんて人も、まだ全然遅くないので是非!

(フジジュン)

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