VAMPS SINGLE「GET AWAY / THE JOLLY ROGER」ディスクレビュー

GET AWAY THE JOLLY ROGER

SINGLE

VAMPS

GET AWAY / THE JOLLY ROGER

Delicious Deli Records

2014.08.20 release

初回盤A <CD+DVD>
初回盤B <CD+DVD>
通常盤/写真 <CD>


本格的な海外進出を強烈に後押しするニュー・シングル

 HYDE(vo、g)、K.A.Z(g)によるロック・ユニット“VAMPS”が、2014年最初のシングル「GET AWAY / THE JOLLY ROGER」をリリースする。シングルのリリースは「AHEAD/REPLAY」(’13年7月)以来約1年ぶりとなるわけだが、この間もVAMPSは世界を視野に入れた活動を精力的に続けてきた。昨年の9月には世界デビュー盤となるベスト・アルバム『SEX BLOOD ROCK N’ ROLL』(演奏の一部をあらたにレコーディングし、ボーカルも全曲英語詞で再録)を発表。さらに日本人アーティストして初めてLIVE NATION(レディ・ガガ、マドンナ、U2などの世界ツアーを手がけるイベントプロモーション会社)と提携し、’13年秋に欧米ツアーを開催。今年に入ってからも、リンキン・パーク、エアロスミス、オフスプリングなどが出演したイギリスの大型フェス“Download Festival 2014”に出演するなど、海外シーンでの存在感を確実に増してきたのだ。ゴージャズでグラマラスなイメージが広がるアッパーチューン。ヘビーロック、ダンス・ミュージックがバランス良く融合したサウンド、ドラマチックなメロディ・ラインを含めて、VAMPSのポップ・サイドに位置するナンバーと言えるだろう。一方の「THE JOLLY ROGER」は、このバンドのハードかつアグレッシブな部分が強く反映されている。エッジの効いたK.A.Zのギターと激しくも妖しいHYDEのボーカルの絡みはやはり、VAMPSの軸になっているようだ。

 個人的に印象に残ったのは、HYDEの英語の発音が向上していること。ベスト盤のレコーディングのときから発音の矯正を進めてきたということだが、その効果は本作においてさらに発揮されているように思う。日本のバンドが欧米し進出する際、クリアしなければいけない課題は無数にあるだろうが、ひとつの主要なファクターである英語の発音をHYDEは確実にモノにしようとしている。

 現在の日本のロック・シーンのなかで、本気で世界を狙っているバンドはVAMPS以外に見当たらない(と断言していいと思う)。’08年の活動スタートから約6年。VAMPSの海外進出のスピードはさらに高まり、ますます規模を拡大していくだろう。「GET AWAY / THE JOLLY ROGER」はそのための重要なスプリングボードとなるはずだ。

(森 朋之)

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