UKFC on the Road 2014 pirukuru –

2014.08.15

UKFC on the Road 2014

‘90年代のオルタナ、グランジを想起させる轟音ギター・サウンド、そして、豪快なボーカルとともに奏でられる良質のメロディ。都内を中心に精力的なライブ活動を展開しているpirukuruはロック本来のダイナミズムを力強く感じさせてくれる3ピース・バンドだ。

INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之

キャッチーさは常に持っていたい

──“オーディション・ライブ”の最終選考を見させてもらったんですけど、pirukuruのステージで会場の空気が変わったんですよね。それまではわりと緊張感があって、オーディションらしい雰囲気だったのに、皆さんはめちゃくちゃ伸び伸びとやってて。
shoomac(vo、g) (笑)。まあ、そこはわりと狙ったところもあったんですけどね。ヘルシンキ(Helsinki Ramadan Club)にも貢献したかなって。
図師龍二(ds) 言うねえ。
──pirukuruが空気を変えたおかげで、そのあとに登場したHelsinki Ramadan Club(最優秀アーティスト受賞)がやりやすくなった、と(笑)。
shoomac 僕もぶっちゃけ、全然緊張してなかったんですよ。いいライブをやれば印象に残るだろう、くらいで。
谷 弘平(b) 俺はステージに上がったときに“あ、ちょっと緊張してるかも”って思いましたけどね。
図師 俺も若干、緊張してたかな。“昨日、一昨日の(ライブの)ほうが良かったかな”って思ったり。
──連続9日目のライブだったんですよね、あの日は。UK.PROJECTのオーディションに参加したのはどうしてですか?
shoomac 今年に入ってから、オーディションに積極的に応募しようって話になって。UK.PROJECTのオーディションは仲のいいバンドから教えてもらったんですよ。それが4月だったんですけど、“まだ間に合うから、出すか”って。ほかにもいくつか応募してたんですけど、UK.PROJECTと同じように投票制のオーディションが多かったんですよね。何度も知り合いとかに「投票して」って言うのもイヤだし——俺が客だったら“またかよ”って思うだろうから——これ1本でなんとかしてやろうと思ってたんですよ。だから、通過できて良かったです。
──バンドの活動スタートは2012年。どんな経緯で始まったんですか?
shoomac ここ(図師)とは高円寺のCLUB LINERっていうライブハウスでよく遊んでたというか、しょっちゅう顔を合わせてたんですよ。僕はちょうどバンドをやってない時期だったんですけど、「一緒にやるよ」って言ってくれて、なんとなくバンドが始まって。
図師 弾き語りをやってるのを観て、“いいな”って思ったので。
shoomac 19、20歳くらいのときに、カタカナで“ピルクル”っていうバンドをやってたんですけど、そのときの曲を弾き語りでやってたんですよね。もともとバンド用に作ってた曲だから、イメージが沸きやすかったのかも。
 俺は去年の1月に、このふたりがやってるライブを観て“いいな”って思ったんですよね。で、俺のほうから「やりたい」って言って。
shoomac それも高円寺だよね。で、いつの間にかやる気になってたという。
図師 だいぶ端折ったね。
──やる気になった理由って、何かあるんですか?
shoomac いや、カッコいいことをやれてる気がするので。
図師 お〜攻めるね(笑)。
──(笑)。皆さんの音楽的ルーツって、どんな感じなんですか?
shoomac 僕は2000年代の、いわゆるロキノン系のバンドが入口ですね。ACIDMAN、ストレイテナー、ART-SCHOOL、あとはBUMP OF CHICKENとか。そういう人たちが’90年代のUSロック、UKロックなんかを聴いてるって知って、そのあたりも掘って。ダイナソーJr.のJマスシスが大好きなんですよ。ギターは大体、あの人の感じですね。
 使ってるギターもそうだよね。
shoomac Jマスシス・モデルなんですよ。安いヤツですけど。
──爆音を鳴らしまくるところも似てるかも。
shoomac オーディションのときは、ちょっと抑えたんですけどね。俺らのライブを見慣れてる人には「ギター、小さかったね」って言われたし(笑)。歌がちゃんと聴こえたがほうがいいかなっていうのもあって。
──正しい判断だと思います。バンド全体の音量も、いちばんデカかったけど。
shoomac ドラムの生音がデカいから、それだけでイケちゃう感じもあるんですけどね。そこは感謝してます。
図師 あ、そうなんだ。
shoomac 歌が通れば、音はいくらでもデカくていいと思っていて。まあ、やりようはいろいろあるだろうから、いろいろ試行錯誤したほうがいいと思うけど。
図師 趣向が違うから、アレンジしてても“違うな”ってことが多かったんですけどね。
shoomac 俺よりももうちょっと新しいバンドが好きだよね。9mm(Parabellum Bullet)とか。
図師 RADWIMPSとかね。’10年代ってヤツですかね。
 俺は中学のときにBUMPとかACIDMANを聴くようになって。邦ロックが多いですね。
図師 最近はだいぶ(shoomac)に寄り添うようになってきたけど(笑)。
 好みを覚えてきた(笑)。
──オーディションにエントリーした曲は、やはり自信のある曲なんですよね?
shoomac 「Going」っていうタイトルなんですけど、“先に行こう”っていう感覚もあるし、オーディションに挑戦するには持って来いの曲かなと思って。メッセージ性というよりも、曲のイメージですね。曲調も疾走感があって。
図師 それ、後付けじゃない? 最初は「サビがGOING UNDER GROUNDっぽい」って言って……。
shoomac (笑)仮タイトルだったんですよ、「Going」は。でも、“出発”っていう意味もあるし、そこから連想してたら、どんどん歌詞が出来たので。
──「Going」に限らず、全体的にメロディが立ってる曲が多いですよね。
shoomac あ、そうですね。そうじゃない曲って、大体、自分のなかでボツになるんですよ。メロディが良くないと、たぶん、聴いてても面白くないと思うんですよね。キャッチ—さは常に持っていたいし。
──新木場STUDIO COASTで行われる“UKFC on the Road 2014”に関してはどうですか?
shoomac 楽しみですね。(出演順が)最初かと思ってたんですけど、タイム・スケジュールを見たら、すごいバンドに挟まれてたし。なんて言うか、今から何かを変えようとしてもしょうがないじゃないですか。今あるものを全部出すしかないんで。
──満員のオーディエンスの前で爆音を鳴らせますよ。
shoomac そうなんですよね(笑)。COASTで観たペイヴメントも印象に残ってるし、5月に観たフライング・ロータスも最高だったんで。あそこでやれるんだと思うと、(拳を握りしめて)こういう感じになりますね。
──最後にバンドの将来像について教えてもらえますか?
 俺は武道館がやりたいですけどね。
図師 もっと何かない? それが最高到達点ってわけでもないでしょ?
shoomac (笑)まだ全国流通のCDも出したことないですからね。今は都内のライブが中心で、全国ツアーもやったことないし。まずはそれをやりたいっていうのと、あとはCOASTみたいなところで年に何回かライブができるようになりたいですね。

MO’SOME TONEBENDERの百々和宏からメッセージが到着!!



PROFILE

モーサム・トーンベンダー/百々和宏(vo、g)、武井靖典(b)、藤田勇(g、ds)。1997年、福岡でバンド活動を続けていた3人が集まり結成。2001年にアルバム『HELLO!』でメジャー・デビューを果たす。ロックンロール、ガレージ・パンク、サイケデリック〜ダンスまで、様々なジャンルを飲み込み、実験的な試みを繰り返す。’10年からはサポート・ドラムに水野雅昭を迎え、4人編成に。2013年12月にはニュー・アルバム『Baseball Bat Tenderness』をリリースしている。
MO’SOME TONEBENDER OFFICIAL SITE

pirukuruからのコメント



PROFILE

ピルクル/shoomac(vo、g)、谷 弘平(b)、図師龍二(ds)。2012年に結成。都内を中心に活動し、月5〜10本のライブを行っている。

LIVE INFORMATION

8月16日(土)渋谷GARRET
出演:Egw Eimi/nouRin/WELBECK/pirukuru/アグリオン ほか

MUSHS presents sprout like mushroom
8月17日(日)吉祥寺Warp
出演:MUSHS/pirukuru/裸体/硝子越しの暴走/ネコグスパブリッシング/或るミイ/【FOOD】ダイドコロニカ食堂

UKFC on the Road 2014
8月20日(水)・21日(木)新木場STUDIO COAST
※pirukuruの出演は20日のみ

鈴木ノブpresents「MUSIC SUMMIT vol.31」〜灼熱Rock Night!!!〜”
8月26日(火)本八幡Route 14
出演:ナショヲナル/ニベケイスケ/pirukuru/(ズ) ほか

ERA presents「Making The Nature Scene」
8月29日(金)下北沢ERA
出演:cigarette in your bed/John Doe Tokyo/pirukuru/Three Ring Circus

ハレチカ 〜Last Day of Summer〜
9月1日(月)Zher the ZOO YOYOGI
出演:pirukuru/HOTEL SUBURBIA/テコの原理/The echo dek/【オープニング・アクト】THE Roll&McCARTNEY

pirukuru レコ発企画
10月3日(金)吉祥寺Warp
※詳細は後日発表

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