THE BOHEMIANS ALBUM「BUM」ディスクレビュー

BUM

ALBUM

THE BOHEMIANS

BUM

DELICIOUS LABEL

2014.08.06 release

<CD>


3分おきの裏切りをあなたに。

 2014年1月よりthe pillowsの山中さわおが主宰するDELICIOUS LABELに移籍し、第一弾リリースとなる今作。前作『BOHEMIANS FOR LIFE』より1年8ヵ月ぶりとなるフル・アルバムは、待たせただけある1枚に仕上がっていた。

 収められた曲たち、その色合いのカラフルなことといったら。オープニングである「NEW VIEW」で作品の世界が開かれ、これからのTHE BOHEMIANSのアンセムになるであろう「THE ALWAYS」、アッパーなロカビリー・ロック「SUPER THUNDER ELEGANT SECRET BIG MACHINE」で幕を閉じるまで、全11曲、いっさい飽きさせることがない。’60〜70年代のルーツ・ミュージック、最新ポスト・パンク、メインストリームなJ-POP……幅広いジャンルでデコレートされた曲の一つひとつが完成されており、まさに変幻自在な音に、毎曲毎曲、いちいち裏切られる。そこにわかりやすいポップネスと、バンドとしてのロックン・ロールを同時に息づかせる技法はお見事だ。

 そして、1960年代のUKロックをベーシックとした音楽と、ポピュラーな詞世界。その倒錯が最高に気持ちいい。特に歌詞においては、(日本のロック・ミュージックにままありがちな)過剰なポエティックさのないところが良い。非常に人間的であるし日常的であるし、歌われている弱さも楽しさも、リスナーは無理なく共感ができる。それでいてダサくなく、歌謡曲に寄せないあたりは、平田ぱんだ(vo)のバランス感覚の妙というか、ほかとは一線を画する旨みであると言える。

 9月からは“AUTUMN ROYAL BUM TOUR 2014 ~僕の復活~”と銘打った、2年ぶりの全国ワンマン・ツアーを開催するTHE BOHEMIANS。このカラフルなロック&ポップを、ぜひ生音で体感したいところだ。

(小島双葉)

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