ONE OK ROCK SINGLE「Mighty Long Fall/Decision」ディスクレビュー

Mighty Long Fall/Decision

SINGLE

ONE OK ROCK

Mighty Long Fall/Decision

A-Sketch

2014.07.30 release


切なくも伸びやかなボーカルが突き刺さるナンバー

 約1年半ぶりとなるダブルAサイド・シングル。「Mighty Long Fall」は映画「るろうに剣心 京都大火編」の主題歌であり、再びジョン・フェルドマンをサウンド・プロデュースに迎えた意欲作。打ち込みのイントロに驚かされるが、跳ねたリズムに乗せて低く抑えたTakaのボーカルが流れ出すと、一気に世界が広がる。これまで彼らが得意としていた疾走感に加え、重心の低いビートと印象的なメロディが堂々としたバンドの佇まいを感じさせる。そして、切なくも伸びやかなボーカルで聴き手に刺さるサビのメロディ。目の前に現れる壁に向かって突き進む情熱とひたむきさを込めた歌声のもたらすパワーが強烈な後味を残す。また、間奏に入ってくる緊張感とスケール感をもたらすストリングスも、楽曲をさらに立体感溢れる仕上がりにしている。細部にコントロールの効いたサウンドのメリハリ、エモーショナルでありながら緩急自在なボーカルと、バンドの大きな飛躍を感じさせる楽曲の誕生だ。

 「Decision」は明るく爽快なナンバー。昨年行われた彼らのアジア&ヨーロッパ・ツアーに密着したドキュメンタリー映画『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』の主題歌だ。こちらもジョン・フェルドマンを迎え、豪快さと緻密さを併せ持ったアレンジによって、バンドの魅力をストレートに伝えるサウンドを生み出している。明るさに溢れたメロディと試行錯誤を繰り返す歌詞の内容にバンドの姿勢が投影されている。

そして、もう1曲の「Pieces of Me」。軽やかな始まり方をしながらも、安定感のあるリズム、骨太なギター、未来へ向けての強い意志を歌い上げるボーカルが、まっすぐな感情のほとばしりを表現。後半のコーラスは会場の大合唱が目に浮かぶ。9月に行われる横浜スタジアム2デイズも間近に迫ったが、今回の楽曲はすべてがライブ映えしそうだ。

(岡本明)

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