ryo fukawa ALBUM「life is music 2」ディスクレビュー

life is music 2

ALBUM

ryo fukawa

life is music 2

テノヒラレコード

2014.07.23 release

<CD>


ダンス! ダンス!! ダンス!!!

 ふかわりょうと言えば、TOKYO MXで放送中の「5時に夢中」においてMCを担当し、「内村プロデュース」などのバラエティ番組では芸人たちにイジられるおいしい立ちまわりを見せたりと、“お笑いタレント”のイメージが強いと思う。特に筆者のような、長髪にヘアバンドをつけてシュールな一言ネタを発している頃から見ていた者からすれば、尚更だろう。一方で、ピチカート・ファイヴや数多くのプロデュース業で知られる小西康陽と1998年にROCKETMAN(ロケットマン)を結成し(2000年からはふかわりょうのソロ・ユニットになっている)、さらにはDJとしても全国をまわったりと、音楽活動も盛んに行なっている。

 そんな彼が本名のryo fukawa名義でリリースした2枚目のアルバムこそ、本作『life is music 2』である。基調にあるのは、Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)、Studio Apartment(スタジオ・アパートメント)、FreeTEMPO(フリーテンポ)といった、メロディアスなハウス・ミュージック。サンバ・テイストを醸す辺りは、初期のラスマス・フェイバーにも通じる。ゲスト・ボーカルのミズノマリ(paris match)、Cana(Sotte Bosse)、杏子の声をうまく生かしたサウンド・プロダクションも秀逸で、そこは伊達に15年以上も音楽活動をしているわけではないと言ったところか。アゲすぎず、かといってチルアウトに傾きすぎないバランス感覚も光り、1枚のアルバムとして良い流れを作り上げている。

 だからこそ、時折シンセの音がチープに響いてしまうのが残念でならない。もちろんいくつもシンセを重ねて複雑にすれば良いというわけではないが、例えばチープさをうまく活かし、日本のエレクトロニック・ミュージック・シーンで注目を集めるSeiho(セイホー)のサウンドと比べると、本作のチープさは些か浮いているように聞こえる。

(近藤真弥)

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