KNOCK OUT MONKEY SINGLE「Wonderful Life」ディスクレビュー

Wonderful Life

SINGLE

KNOCK OUT MONKEY

Wonderful Life

ビーイング

2014.07.23 release


夏の暑さを吹き飛ばすニュー・シングルの登場

 今年2月にリリースされた1stアルバムの衝撃から5ヵ月。彼らの持ち味である豪快なサウンドとメロディアスなボーカルをさらに進化させた、夏の暑さを吹き飛ばすニュー・シングルが届けられた。軽快に跳ねたビート、激しさと軽やかさのメリハリが効いたサウンド、明快な歌メロと伸びやかな歌声。夏のど真ん中に登場したこの「Wonderful Life」は、生きることと音楽を作ることがかぎりなくイコールで結ばれた彼らの姿勢がストレートに描かれた、生命感溢れるナンバーだ。夏の浜辺に容赦なく照りつける太陽のもと、肌を焦がしながらもエンドレスで走り続け、踊り続ける高揚感。光で目がくらみそうなまぶしい光景がパワフルかつ一体感を持ったサウンドで奏でられる。さっきまで見ていた雲はみるみるうちに形を変え、二度と同じ表情をすることはない。そんな晴れ渡った夏の青空を眺めながら、時間が経つのも忘れて一瞬一瞬を最大限に生き抜く。カラッとした夏の空気が感じられる爽快な曲であり、ライブでの爆発ぶりが目に浮かぶようだ。ガムシャラ、無我夢中、汗、といった言葉が飛び交う、一時も休むことのない灼熱のアッパーなサマー・ソング。彼らは最強の武器を手に入れた。

 そして、カップリング曲「No Ending」はストイックな佇まいを持つ楽曲。骨太なリフが印象的で、ゴリゴリとしたロック・サウンドでありながら、聴き手の心の奥深くに力強さをもたらしてくれる。表題曲とは対照的にメッセージ色の強い歌詞で、自分たちの本気度を信じて突き進むことの大事さを歌う。安心できない混沌とした社会ですり減らされることのないよう、揺らぐことのない精神を保ち続けること。そのためにはいつだって本気でぶつからないと答えは見えてこない。そんな真摯なシャウトが聴こえてくる。

 “暑さ”と“熱さ”が詰まった2曲が、これでもかというぐらい聴き手の体温を上げてくれるシングルだ。

(岡本明)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人