THE ORAL CIGARETTES – 昨夏発表の『オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証』で知名度を、精力的なライブ活動で実力を上げ、「起死回生STORY」でメジャー・デビュー!

THE ORAL CIGARETTES

THE ORAL CIGARETTES、ついにメジャー・デビュー!
ロック・オーディション“MASH A&R”の第1回グランプリ・アーティストとして知名度を上げ、強靭なミクスチャー・サウンドとメロディックなボーカル、そして、圧倒的なライブ・パフォーマンスによってライブ・シーンを席巻してきたTHE ORAL CIGARETTESが1stシングル「起死回生STORY」でメジャー・シーンに進出する。ミニ・アルバム『オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証』のリリース以降、約1年にわたって「いろいろと考え、悩みながらライブをやっていた」(山中拓也/vo、g)という4人。本作「起死回生STORY」には、さらに進化を果たしたサウンドと、“ここから前に向かって進んでいくんだ”という意思が強く刻まれた作品となった。
今回もメンバー全員にインタビュー。この1年間における心境の変化とシングルの制作過程について語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY  森朋之


ちゃんとお客さんとやり合えるようになってきたんです

──6月にイベント(渋谷CLUB QUATTROで開催された“HighApps vol.19”。THE ORAL CIAGRETTESのほか、GOOD ON THE REEL、The fin.などが出演)で久しぶりにライブを観させてもらったんですけど、すごく良かったです。バンドのパワー、エネルギーがまっすぐオーディエンスに向かっている感じがあって。

山中拓也 あ、うれしい。ちゃんとお客さんとやり合えるようになってきたんですよ、最近。前はどこか一方的なところもあったんだけど、ライブの中で会話ができるようになったというか。この1年間、ライブばっかりやってましたからね。
鈴木重伸 去年の年末がすごかったんですよ。6日間で5本ライブがあって、東京と大阪を2往復して。
中西雅哉 あのときは大変やったな(笑)。

──数が増えただけではなくて、1本1本のライブに対する意識も変わってきた?

山中 そうですね。ライブが終わるたびに「今日はここが良くなかったな」って話をして、それをどうやって次に繋げるか考えて。各々のメンバーが少しずつ掴んできてるとは思いますけどね。
中西 前は“自分たちの熱量をどれだけ押し出せるか?“という感じだったんですけど、最近はお客さんのパワーがすごくて。“気を抜いたらやられる!”みたいな(笑)。

──「かかって来い!」とは言ったものの……。

山中 そうそう(笑)。
中西 (笑)。それと、視野が広くなった気がしますね。ドラムのとこに座っていると、ステージの前方にいるお客さんしか見えないこともあるんですよ。だから、前はその人たちにぶつけるような気持ちでやっていたけど、今は後ろにいる人たちも感じられるようになってきて。
あきらかにあきら 知名度みたいなものも関係してるかもしれないですけどね。今は、“一緒に盛り上がってくれる仲間が増えてる”って感じられることもすごくうれしいし、その人たちと一緒になって、僕らのことを知らない人たちを巻き込んでいけるというか。それは本当に心強いし、感謝してますね。もちろん、仲間の期待を裏切らず、そのうえで予想を超えるようなことをやっていかなくちゃいけないんですけど。
山中 うん。初めて行った場所でも、「俺らのライブ、観てくれたことがある人?」って聞くと、何人かは手を挙げてくれるんですよ。それって、ほかの場所まで足を運んでくれてるってことじゃないですか。感動しますよね、ホントに。
あきら あと、単純にライブが楽しくなってきたんですよ。もちろん今までも楽しかったんだけど、どこか緊張してる部分もあって。最近はメンバー全員が着飾ってないし、いい感じに“素”を出せてるので。それがいちばんラクだし、シックリくるんですよね、やっぱり。

今回は言いたいことをそのまま言おうと思ってた

──そして7月16日には、メジャー・デビュー・シングル「起死回生STORY」がリリースされます。当然、ライブ活動をやりながらの制作だったと思うんですが……。

山中 ホンマに大変でした(笑)。曲自体は、前のリリース(ミニ・アルバム『オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証』)のあとからずっと作ってはいたんですよ。プリプロを含めて何度も練り直したし……。でも、めっちゃ忙しかったけど、しっかり過程を踏めたし、充実してましたね。
鈴木 レコーディングの時点では、それぞれが演奏だけに集中できたし。

──“どんな曲にするか”という方向性がハッキしていた、と。

あきら すべてがうまくハマった感じはありますね。曲に対するイメージも共有できてたし、楽曲の質としても高いところに持っていけた手ごたえがあって。エンジニアの方も曲のことをすごく理解してくれてたんですよ。
山中 「起死回生STORY」も最初からイメージがはっきりしてましたからね。それをメンバーに伝えたときもすごく納得してくれて。
中西 実際、“こういう曲にしたいんやな”っていうのがすごくわかったので。僕らがライブハウスで描きたい雰囲気というか。
山中 うん。音源もできるだけライブの感じに近づけたいと思ってたし。
鈴木 すごくスムーズだったんですよね。自分たちもノリまくって作ってたし、きっとお客さんにも共感してもらえるんじゃないかなって自信もあったし。特にこのふたり(鈴木、あきら)は遊びまくってますからね……もちろん、音楽面の話ですけど。
あきら なんのフォローや?(笑)
鈴木 (笑)。自由に遊ぶのも大事だと思うし、その結果、自然に自分を出せてるんじゃないかな、と。
あきら “やったことないことをやりたい”というのは毎回同じなんですけどね。曲全体の構成を決めて、「ここでブレイクしよう」とか「ここにキメを入れよう」って話して、それを試していって。作戦会議みたいな感じですよね。そういうこだわりをわかってくれたら、さらにすごくうれしいです。
鈴木 ただ、実際にライブで演奏するまではメッチャ怖かったんですけどね。“盛り上がってくれるはず”っていうのは想像でしかなかったので……。でも、大阪で初披露したとき、まさにイメージどおりに盛り上がってくれて。
山中 うん。

──歌詞もストレートですよね。これまでの曲にはどこかヒネった視点が入ってたけど、この曲には生々しい感情をそのまま表現されていて。

山中 そうですね。前作は“リスナーに想像してもらいたい”という感じだったんですけど、今回は言いたいことをそのまま言おうと思ってたので。

自分のことを理解してもらってるという安心感が生まれた

──“起死回生”という言葉には、追い詰められた状況からの逆襲という意味もありますが。

山中 そう、この曲のテーマは“逆襲”なので。……この1年間、ホントに我慢してたんですよ(苦笑)。
中西 そうやな。

──我慢っていうのは……?

山中 まず、早く次のCDを出したかったんですよ。曲は結構あったんだけど、なかなかリリースが決まらなかったので……。あと、ライブのことでもいろいろ悩んでたんですよね。新しい経験をさせてもらう中で、“この先、どうしていけばいいんだろう?”って考えたりして。

──楽しく、イケイケでライブをやってたわけではなかった、と。

山中 そんな感じではないですね(笑)。ライブ自体は楽しいんですけど、ステージに立つまでは悩んで悩んで……。

──本格的にバンド・シーンに関わることで、いろいろと見えてくることもあるだろうしね。

山中 そうなんですよね、ホントに。
鈴木 バンド全体のこともあるし、メンバーにもそれぞれ、自分にしかわからない悩みがありますからね。最近、ようやく良い方向に進み始めて、自分の見せ方みたいなものもわかってきたというか……。

──4人だけで話し合うこともあったんですか?

山中 ありました。4人だけでものすごく深い話をしたこともあったし……。リハのときだったんだけど、「今日は練習やめよう」って言って、ずっと話してたんですよ。
あきら “2時間くらいで終わるかな?”と思ったら、結局5時間くらい話してね。
山中 バンドの方向性って、少しずつ変わっていくものだと思うんですよ。でも、各々の考え方が全然共有できてなかったんですよね、そのときは。だから「どういう人になりたいのか?」「どんな想いでドラムを叩いてるのか?」みたいな話を改めてして。
中西 うん。
山中 めっちゃ恥ずかしかったですけどね、ひとりずつ、自分のことを話すのは。「あきらはどうなん?」って……。
あきら 「あ、俺は……」みたいなね(笑)。
鈴木 そこでメンバー同士、信頼を得たのは大きかったと思います。自分のことを理解してもらってるという安心感が生まれたというか。

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