THE ORAL CIGARETTES SINGLE「起死回生STORY」ディスクレビュー

起死回生STORY

SINGLE

THE ORAL CIGARETTES

起死回生STORY

A-Sketch

2014.07.16 release

初回生産限定盤/写真 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


メジャー・デビューの意気込みを余すところなく詰め込んだ

いよいよ本作でメジャー・デビューを果たすTHE ORAL CIGARETTES。2010年の結成以来、地元・奈良だけでなく関西圏で勢力的にライブ活動を続け、自分たちの足場をしっかり固めてからの登場となる。特に圧倒的なライブ・パフォーマンスは評価が高く、イベントやフェスで出演を重ねるごとに多くの熱狂的なファンを獲得している。

 今回の「起死回生STORY」は、鋭いカッティング・ギターで幕を開けるスリリングなイントロに導かれ、疾走感溢れるビート、起伏に富んだリズム隊が生むメリハリ、そしてエモーショナルなボーカルが歌い上げる熱量豊富な言葉がまっすぐに届くナンバー。一体感溢れるサウンドと緊張感が最後まで持続するバンドのアンサンブルは彼らの最大限の強みだ。そして、「起死回生STORY」はこの1年間の自分たちを取り巻く環境の変化、揺れ動いてきた心情を詰め込んだナンバーでもある。試行錯誤を続けてきた自分たちの姿を切り取った歌詞のリアルさとともに、「これで革命を歌う」という言葉が象徴するように、彼らの強い意思表示が刻まれている。さらに、ライブに直結したノリを持っていて、今からライブで定番になりそうな存在感を持った曲と言える。

 カップリングにはインディーズ時代の再録「N.I.R.A」を収録。骨太なファンク・サウンドとキャッチーなメロディが印象的なナンバーだ。押し寄せてくるサウンドの力強さと抑えたパートの対比が強烈な対比を生む。また、たたみかけるように切迫したサウンドと憂いを秘めたメロディの「出会い街」、同様に色濃い個性を発揮する「See the lights」と、どの曲も彼らの要素をさらに際立たせた作品ばかり。

 地元での活動をおろそかにすることなく培ってきた自信。誇りを持って高めてきたバンドの力量。地に足の着いた方法が結実したことを示すこのシングルで、全国へ向けていよいよ“起死回生”の狼煙を上げる。

(岡本明)

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