THE BAWDIES SINGLE「NICE AND SLOW/COME ON」ディスクレビュー

NICE AND SLOW/COME ON

SINGLE

THE BAWDIES

NICE AND SLOW/COME ON

ビクターエンタテインメント

2014.06.25 release

初回限定盤 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


華やかでナイスな新曲がリアルな彼らを伝えてくる

 結成10周年のアニバーサリー・イヤーを彩る、実は今年初のシングルとなる本作は、シングルと侮れない力の入った作品だ。新曲「NICE AND SLOW」「COME ON」を堂々の両A面という扱いで、もう1曲「IT’S YOUR BIRTHDAY」も新曲の大サービス。

 まずは「NICE AND SLOW」。ROYがアカペラで歌い出すこの曲は、ハッピーなバンドの気分をストレートに伝えるパーティ・チューン。ハモンド・オルガンを加えたアレンジはレイ・チャールズ風の雰囲気もあって、アルバム『GOING BACK HOME』で示した彼らのソウル・ミュージック愛のアツさを改めて思い出させる。その点は「COME ON」も同様で、こちらはエッジの効いたR&RにTHE BAWDIESの今を凝縮。JIMが腕を回しながらギターを弾くのが眼に浮かぶ。この2曲は凝ったMVも見もので、「NICE AND SLOW」は初期ザ・ビートルズの映画みたいなモノクロ画像のストーリー仕立て。「COME ON」は全国の老若男女による2461枚の塗り絵を使ったカラフルな映像で、今までにないTHE BAWDIESのイメージとなっている。「IT’S YOUR BIRTHDAY」もコーラスから始まるが、ホーン・セクション入りのミッド・テンポのシャレたナンバー。6月いっぱい続いた対バン・ツアー“Like a Rockin’Rollin’Stone Tour”で演奏していた曲もあるから聴いた人もいるだろうが、それぞれTHE BAWDIESらしい味を出しながら、華やかでナイスな3曲だ。

 さて、いつもならシングルに入っているカバーが入っていないのは、初回限定盤のボーナス・トラックが、3月に行なったBILLBOARD LIVE TOKYOのライブ音源だから。『GOING BACK HOME』で録音に参加した東京スカパラダイス・オーケストラのスカパラ・ホーンズ、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)らとともに演奏した7曲を収録、そのライブ映像も密着ドキュメントとともにDVDで付属する。自分たちのルーツを掘り下げながら同時に自分たちらしさを深めている4人がリアルに見えてくる、曲と映像のコンビネーションが抜群だ。

(今井智子)

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