KREVA ALBUM「KX」ディスクレビュー

KX

ALBUM

KREVA

KX

ポニーキャニオン

2014.06.18 release

予約限定生産盤 <4CD+2DVD+スペシャルフォトブック+10周年記念グッズ3点>
初回限定盤/写真 <3CD+1DVD>
通常盤 <2CD>


輝かしい10年の戦果、終わりなき求道

 人気絶頂のうちにKICK THE CAN CREWを休止し、シングル「希望の炎」でKREVAがソロ・デビューを果たしたのが2004年の6月18日──そう、今からちょうど10年前のことだ。ひとつのディケイドを隔てた今、そのアニバーサリーを記念するベスト・アルバムが完成。初回限定盤はCD3枚+DVD1枚の4枚組仕様で全55曲が収録、さらに予約限定生産盤はCD4枚にDVD2枚+ブックレットとグッズ3点が付属という圧巻のフル・ボリューム!(通常盤も2枚組仕様/全30曲収録)まさにファン垂涎の記念碑的マスト・アイテムと言えるだろう。 

 注目すべきは、錚々たる代表曲に加えてふたつの新曲がインクルードされていること。通常盤を例に取ると、ディスク1の冒頭にひとつめの新曲が、ディスク2のラストにもうひとつの新曲が配置され、そこに挟み込まれる形で代表曲が──最新シングル「トランキライザー」からデビュー曲「希望の炎」へまるで原点に立ち返るように──並んでいる。冒頭の新曲「全速走」は盟友・三浦大和をフィーチャーした、気持ちを高ぶらせてやまないアッパーかつイケイケな4つ打ちナンバーで、ライブでは半端ない熱狂を立ち上げることだろう。一転、ラストを飾る「Revolution」はピアノの調べが印象的なミドル・ナンバー。そこには10年後の現在のKREVAの赤裸々な“本心”が綴られている。「褒められたい 認められたい まだまだもっと 惚れさせたい」って、なんと強欲な! ……いや、失礼しました、こんだけの成功と戦果を手にしてなお満たされぬ心境が凡人には驚嘆に値するということで、揺るぎない自信とともにあるのは身を焦がすような渇望感のようなもの。考えてみればタイトルの“K点(ケイテン)”とは最高到達点にあらず。それ以下だと減点対象となるOKラインぎりぎりの基準点のことで、きっと彼の理想は遥か高みにあるのだろう。「俺には試したい事がまだまだある だからやる」と宣言するように、その求道はこの先も果てしなく続く。

(奥村明裕)

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