ROTTENGRAFFTY SINGLE/DVD「世界の終わり」ディスクレビュー

世界の終わり

SINGLE/DVD

ROTTENGRAFFTY

世界の終わり

PINEFIELDS RECORDINGS

2014.06.11 release

<CD+2DVD>


破壊力バツグン! バンドの両極を描く特濃シングル

“古都のドブネズミ”こと京都発の5人組ヘビー・ロック・バンド、ROTTENGRAFFTYによる通算5枚目となるシングル。陰と陽、生と死、希望と絶望——そういった両極のエッジを描くような2曲が収録されていて、その鮮烈なコントラストがバンドの半端ない熱量と技量を物語っているようでもある。コンパクトながら破壊力バツグンの一枚だ。

 タイトル・トラックの「世界の終わり」は、KORN、Slipknotあたりを彷彿とさせる漆黒のギター・リフを持つラウド・ナンバー(フロア一面が頭を振り狂うこと間違いなし!)。海外のラウド・シーンとも共振するベクトルを持ちながら、サビやブリッジではやたらとキャッチーな歌メロが飛び出し、目くるめく怒涛の展開で聴き手のハートを捉えて離さない。これは「金色グラフティー」などロットンの他の代表曲にも言えることだけれど、先述した“やたらとキャッチーな歌メロ”に日本人の琴線に触れてやまない歌謡性(あるいは叙情性)が組み込まれているところがミソで、泣きのメロディの訴求力はシーン随一。ビジュアル系ラウド・バンドに通ずるような耽美的な世界観も、ロットンフリークの拡大/幅広さと無縁ではないだろう。

 カップリングの「Reunion」は、“もし明日が世界の終わりならば”と絶望を叫んでいた前曲から一転、西海岸の日差しが差し込んでくるような陽性メロディック・ナンバー。ブライトなドライブ感と共に仲間との再会(=Reunion)を歌った暑苦しいリリック(もちろんいい意味で!)も多くの共感を呼ぶに違いない。

 この2曲のほか、うれしいことに昨年地元・京都で主催したイベント“ポルノ超特急2013”を収めたドキュメンタリーDVDも付属。目下敢行中のレコ発ツアー“THE END OF THE WORLD TOUR 2014”で5人の熱血的ステージも体感してほしい。文字どおり最っ高に暑苦しいので、タオル必携で!

(奥村明裕)

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