SISTERJET ALBUM「X X X」ディスクレビュー

X X X

ALBUM

SISTERJET

X X X

felicity

2014.06.11 release

<CD>


愉快活発ロックンロール!

 これは爽快! もちろんSISTERJET(シスタージェット)の4枚目となるアルバム『X X X』のことだ。このアルバムは、新メンバーにオオナリヤスシ(b)を迎えて再びトリオとなってから初の作品。2012年にベース担当のショウサカベが脱退し、その後は『3-1=2 / No Limit e.p.』や、堀江博久とカジヒデキによるDOTS + BORDERS(ドッツ・アンド・ボーダーズ)とコラボして制作した『「NEW QUAD」2×2=4 / VERY WELL L.P.』など、2ピースとして活動を続けてきた。

 そうした過程を経てトリオになったせいか、『X X X』は瑞々しいロックンロール・サウンドに仕上がっている。性急なグルーヴに、ライブハウスで鳴り響けば観客が踊り出すであろうダンサブルな曲展開。なおかつメロディは、1度聴いたらすぐに覚えられるくらいどこまでもキャッチー。なんだか、新人バンドの1stアルバムを聴いているような気分になってくる。

 また、アルバム全体にブリティッシュ・ロックのにおいが漂っているのも興味深い。XTC、アズテック・カメラ、ドクター・フィールグッド、ザ・ビートルズなどなど、これまでにイギリスが輩出してきた良質なロック・バンドの遺伝子が染み込んでいるように聞こえる。2曲目「SUPER BIG (COMES UP)」なんて、『白い暴動』期のザ・クラッシュを想起してしまい思わず仰け反ってしまった! そうした先達に向けられた愛がほとばしっているところも好感を持てる。もちろん、語感の良いWATARU.S(vo、g)の歌詞も味わえる。ギター、ベース、ドラムと絶妙に絡み合い、アルバムの勢いを生み出すのに一役買っている。そんな本作は、タイトルどおり3人の未知数(X)が集結したワクワクするような良盤だ。

(近藤真弥)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人