HOTSQUALL SINGLE「Laugh at life」ディスクレビュー

Laugh at life

SINGLE

HOTSQUALL

Laugh at life

ONION ROCK RECORDS/JAPAN MUSIC SYSTEM

2014.06.11 release

<CD>


この楽曲たちがあるから、人生を笑えることができた

 掲げ続けてきた言葉“人生を笑え”がタイトルとなった、HOTSQUALLにとって初めてのシングル+ベスト・アルバム。新曲と未発表曲、そしてファン投票によって選ばれた楽曲、すべてリレコーディングした、全14曲が収録されている。アルバムは歓声とシンガロングではじまる。結成15年、ライブハウスで育ち、キッズを踊らせ、仲間を増やしてきた彼らの歴史が、数秒で伝わってくる構成だ。そして、投票で決まったから当然なのかもしれないが、ライブの名場面を彩ってきた、グッとくる楽曲ばかり。私が初めて聴いたのは、今作の3曲目である「Yuriah」だったと思うのだが、なんてスイートでキラッキラしているんだろう! という何年も前の感動は、今も瞬時に蘇ってくる。年月を重ねて、細やかな音色や幅広いアレンジ、英詞に効果的に日本語詞を取り入れた歌詞など、オリジナリティを固めてきたが、そのフレッシュさは衰え知らずだ。

 1999年から今まで、音楽シーンは何度も曲がり角を迎えてきた。メロディック・パンクが沈静化していた時期だって、決して短くはない。しかし彼らは、ザ・ビートルズやオールディーズをルーツに持ち、いつの時代もグッド・ミュージックを生み出せるという武器を大切にしながら、コツコツと自分たちの道を歩んできた。意志の強さや音楽への愛情が成せる技だろう。でも、彼らは楽曲においては、決して眉間にしわを寄せたような表情を見せない。新曲「Gift from you」には、こんな一節がある。“人生という物語はファンタジー”──“人生を笑え”にしてもそうだが、人生をどう捉えることが最善なのかを、彼らは教えてくれるのだ。

 アルバムのラストを締めくくるのは「Rock soldiers never die」。“ロックソルジャーは死なず!”と、まるで永遠の男の子のような宣言が高らかに響く。キャリア的にはベテランかもしれないが、これからも昇りゆく可能性に満ちている彼ら。今作を入口に、世の中にもっとたくさんの笑顔が溢れることを、信じて止まない。

(高橋美穂)

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