きゃりーぱみゅぱみゅ SINGLE「きらきらキラー」ディスクレビュー

きらきらキラー

SINGLE

きゃりーぱみゅぱみゅ

きらきらキラー

ワーナーミュージック・ジャパン

2014.06.11 release


グッズ付きCDではなくCD付きグッズ

 7月9日に前作「なんだこれくしょん」から1年ぶりとなる3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』をリリースするきゃりーぱみゅぱみゅ。すでに収録内容やアート・ワークが公開されているが、アルバムの2曲目に収録されている「きらきらキラー」が、楽曲のテーマである“ラッキー”にちなんで、7777セット限定のCD付きグッズとして、急遽発売されることが決定した。グッズ付きCDではなく、CD付きグッズと銘打っているように、グッズはかなり豪華。サイン入りミニ・ポスター、きらきらステッカー、ビニール・バッグに加え、MVとお揃いのTシャツやマスク、きらきらシュシュや愛用私物が当たる抽選応募券など、7種のラッキー・グッズが用意されたコレクテーズ・アイテムとなっている。

 楽曲は、中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースによるピアノが弾むダンス・ナンバー。きゃりーが色彩を操る魔法遣いとして出演しているau CMソングとしてすでにオンエアされているので、耳にしたことがある人も多いはず。サビの歌詞は、キラキラ、ハッピー、ラッキーと明るく元気でポジティブなワードが並ぶが、全体を通して聴くと、微かな陰を感じる。主人公は、マスクで顔を隠し、空を翔るヒーローを見上げる“ボク”か“私”。ヒーローを“キミ”と呼んでいるが、一人称は出てこない。このヒーローは、恋のキューピッドだろうか。もしくは、カミナリを伴った雨雲かもしれない。前者であれば、“キミ”と同じところに傷を負ってることに気づいた“ボク”が、人と人の縁を結ぶキューピッド自身に恋をしてしまった切なさを感じる。後者であれば、雨のあとには空気が澄み、木も青々と生い茂ることは、誰もがわかっている。なのに、イヤな顔をされがちな雨雲のやるせなさが表現されているよう。そして、「きらきらキラー」と“キラー”だけカタカナにしたことには、いったいどんな意味があるのか。特に意味はないのかもしれないし、 “きらきら”を強調した、“素晴らしいキラキラ”という意味があるのかもしれない——。そんな空想(ファンタジー)をしながら、3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』の発売を待っている。

(永堀アツオ)

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