the telephones ALBUM「SUPER HIGH TENSION!!!」ディスクレビュー

SUPER HIGH TENSION!!!

ALBUM

the telephones

SUPER HIGH TENSION!!!

EMI R

2014.06.04 release

初回限定盤 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


初期衝動が漲る極上のダンス・ロック・アルバム

 まずはセクシーな女性の喘ぎ声。その直後に爆発的なテンションを備えたトランシーなバンド・サウンドが鳴り響き、笑いと興奮が同時に押し寄せてくる。オープニング・ナンバー「Take Me Higher」だけで完全にノックアウト。このバンドはやはり信頼できる、と強く思う。

 先行シングル「Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!」のアルバム・バージョンを含むニュー・アルバム『SUPER HIGH TENSION!!!』(←テレフォンズはいつだってハイテンションじゃん! とツッコミを入れるのが正解)。前作『Laugh,Cry,Sing… And Dance!!!』以降も、それまでと同様、ライブに明け暮れる日々を送っていたテレフォンズ。そのなかでメンバーは“どんなライブが正解なのか、わからなくなった”という状況に陥ったという。同じことを繰り返してマンネリに陥るのを避け、あらたな刺激を得るためにはどうしたらいいか? そんな試行錯誤のなかで彼らが選んだのは“初期衝動を取り戻す”という答えだった。バンドの中心である石毛 輝がデモを作るというスタイルをやめ、メンバー全員で1から曲を作り上げていく方法に回帰。その結果として本作は、その場の閃きとエネルギー、そして、バンド結成から9年間のなかで得たスキルとテクニックがひとつになった、極上のダンス・ロック・アルバムに仕上がった。メンバーのルーツ・ミュージックであるニューウェイブ、ディスコ・パンク、オルタナティブ・ロックはさらに生々しく反映され、感情と身体を揺らしまくる——現在はシンプルな4つ打ちで観客を盛り上げるバンドが数多く登場しているが、音楽に対する知識、楽曲のクオリティとアレンジ能力は明らかに別格。彼らはおそらく、流行には関係なく、自分たちの信じた音楽だけをやっている。その当然の結果として自らの音楽を進化させ続けている、というわけだ。変わらないために変わり続け、常に新鮮な刺激を与えてくれる。テレフォンズに対する信頼は、そんな姿勢によって支えられているのだ。

(森 朋之)

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