KEYTALK ALBUM「OVERTONE」ディスクレビュー

OVERTONE

ALBUM

KEYTALK

OVERTONE

2014.05.21 release

初回限定盤A <2CD+DVD>
初回限定盤B <CD+DVD>
通常盤 <CD>


踊れるビートと多彩な楽曲が詰まったアルバム

 シングル「コースター」「パラレル」、そしてアグレッシブなライブで注目が高まるKEYTALK。メジャー進出後初となるフル・アルバムは、彼ららしさを凝縮するとともにあらたな側面もうかがわせる、みずみずしさと攻撃力に溢れた内容に仕上がった。そこにはライブで培ってきたバンドのベーシックな力強さが確実にあり、そのうえでメロディを重視した展開とツイン・ボーカルの魅力を活かした楽曲が全13曲収録されている。ライブで即戦力となるアッパなー曲、切れ味鋭いダンス・ロックな曲が多いが、それでいてクセのある曲作りと独特のアレンジ、卓越した演奏力はやはり強烈だ。

 1曲目の「バミューダアンドロメダ」の、これでもかとフックが詰まった歌メロの流れからいきなり彼らの世界に引き込まれてしまう。中でも印象的なのは「MURASAKI」で、極めつけに美しいメロディに巧みにギターが絡むアンサンブルが耳を捉えて離さない。また、「お祭りセンセーション」のめまぐるしい場面転換、キラキラした3拍子の「Siesta」、スカで煽る「シンドローム」、夏を感じさせる爽やかな「雨のち。夏、」など、多彩なのに彼らのカラーがどの曲にもくっきりと刻まれていて、飽きさせない。むしろ、何度聴いても発見がある。軽やかなのに一曲ごとに鮮明なイメージが痕跡を残していく。最後を締め括る切ないラブ・ソングの「プルオーバー」も忘れられない。こういうピュアな曲があるからこそ、彼らの本気度が伝わってくる。さらには、メンバー全員が作曲を担当したこともあり、それぞれの個性もより際立つアルバムとなった。

 なお、初回限定盤Aにはインディーズで限定リリースされた3枚のマキシシングルから4曲+ライブ音源3曲が収録されたCDが付属。改めて、ここ数年の彼らの著しい成長がはっきりと感じられて興味深い。

(岡本明)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人