グッドモーニングアメリカ SINGLE「拝啓、ツラツストラ」ディスクレビュー

拝啓、ツラツストラ

SINGLE

グッドモーニングアメリカ

拝啓、ツラツストラ

日本コロムビア

2014.05.06 release

初回盤A/写真 <CD+DVD>
初回盤B <CD>
通常盤 <CD>


超人レベルの強さを備えた新曲「拝啓、ツラツストラ」

’13年5月にリリースしたメジャー1stアルバム「未来へのスパイラル」がスマッシュヒット。さらに’14年1月には1stシングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」を発表、全19本の全国ツアー“イチ、ニッ、サンでジャンプツアー2014”も全会場でソールドアウトを記録するなど、追い風状態が続いているグッドモーニングアメリカ。メロコア〜ギターロック〜ダンスビートを肉体的に取り入れたバンド・サウンド、エモーショナルなメロディを武器にロック・ファンの圧倒的な支持を得てきた彼らは今、さらに大きなフィールドへと進もうとしている——そのジャンピングボードとなるのが、メジャー2ndシングル「拝啓、ツラツストラ」だ。

 アニメ「ドラゴンボール改」のエンディング・テーマとして制作されたこの曲は、まるでドラムンベースのように飛び跳ねるリズム(特にAメロ部分のリズム・アレンジはすごいことになってます)とサビに入った瞬間に一気に解放されるメロディを軸にしたアッパー・チューン。グドモ特有の個性的なアンサンブルをさらに突き詰めつつ、幅広い年齢層のリスナーが楽しめるような(なんといっても“ドラゴンボール”の曲ですから)ポップ感覚を体現するというハードルを見事にクリアしてるのだ。もうひとつ注目してほしいのが、“ありのままの世界を愛したいよ ありのままの自分を愛したいよ”というフレーズに象徴される、どこか哲学的な歌詞。“ツラツストラ”とはニーチェの名著「ツァラトゥストラはかく語りき」に由来しているわけだが、“超人”とか“永劫回帰”という難解な思想を“誰にでもわかるポップ・ミュージック”へと結びつけてしまう金廣真悟のセンスは本当に素晴らしい。

 カップリングにはプロデューサー・寺岡呼人氏の“グッドモーニングアメリカが横浜アリーナでライブをやったとして、本編のエンディングで演奏できるような曲を作ってみたら?”というアイデアから生まれた「喝采」を収録。まさにアリーナサイズとも言うべきスケール感を備えたサウンドと聴く者の背中をしっかりと押してくれるような歌からも、このバンドのあらたな進化が伝わってくる。

(森 朋之)

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