グッドモーニングアメリカ – ニーチェのある著書も参考にしたという、アニメ「ドラゴンボール改」エンディング・テーマのシングル「拝啓、ツラツストラ」が到着!

グッドモーニングアメリカ

とりわけ昨年のメジャー・デビュー以降、みるみるライブの規模/動員は拡大し、目覚ましい快進撃をみせているグッドモーニングアメリカから、今年1月リリースの「イチ、ニッ、サンでジャンプ」に続いて、早くもメジャー2ndシングル「拝啓、ツラツストラ」が到着! 狂おしくも雄弁に響くサビメロ×焦燥感とドライブ感に満ちたバンド・アンサンブルが躍動するタイトル・トラックは、「これぞグドモ!」と快哉を叫びたい仕上がりであり、テレビ・アニメ「ドラゴンボール改」のエンディング・テーマというビッグなタイアップにも相応しい会心のナンバーだ。寺岡呼人プロデュースによるカップリングも佳曲揃いで、バンドの充実と覚醒をありありと伝える本作について、メンバー全員に話を聞いた。5月30日からは“7つの秘宝を探す冒険2014”ツアーもスタート!

INTERVIEW & TEXT BY 奥村明裕

 

自分たちの新しい名刺を作ろう

──3月のツアー・ファイナル(3月2日@SHIBUYA-AX)も大盛況でしたし、引き続き絶好調ですね。

渡邊幸一 いやいや、まだまだ頑張ります! っていう感じです(笑)。

──動員も規模も着実にスケールアップしてますし。

金廣真悟 そういうふうに見てもらえてるっていうことは、うれしいですけど。
ペギ そうッスね、うれしいですよね。でも、もっと欲しがっちゃいますね(笑)。もっとデカいところに行きたい! って、大きいステージに立たせてもらうとより思うというか。

──より貪欲なモチベーションが湧いてくると。

ペギ そうですね。今見ている景色がもっと大きくなるんだったら、見たいですよね。

──バンドの特攻隊長的ポジションのたなしんは、どうですか? 注目と共にプレッシャーものしかかってくると思うんですけど。

たなしん たくさんの人の前で演らせてもらえる機会があればあるほど、知らない人の前で演ることも増えるじゃないですか? だから、知らない人に向かって神風のようにぶつかっていって(笑)。より大きくなっていきたいっていう思いはみんな持っているので、もっともっとっていう気持ちは強まってますね。

──なるほど。1月にメジャー1stシングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」をリリースして、自分たちのツアーやイベントとかライブ本数も多いなかで、早くも2ndシングルが完成して。いつの間に作ったんですか?

金廣 出来ちゃいましたね(笑)。
渡邊 「拝啓、ツラツストラ」はツアー中に作った曲で。ファイナル前の、2月の末にレコーディングして。
金廣 カップリングの曲は「イチ、ニッ、サンでジャンプ」と一緒に録ってたんですけど。

──だからカップリングの「喝采」と「メロディ」は、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」と同じく寺岡呼人さんプロデュースなんですね。

金廣 はい。「拝啓〜」に関しては、もともと「ドラゴンボール改」のエンディングの話があって作ったもので。「ドラゴンボール」を観る大衆というか、あまり音楽に興味のない方でも歌えるような、自分たちの新しい名刺を作ろうと思って作った曲ですね。

──「ドラゴンボール」という、超メジャーなアニメのエンディングをやらせてもらえること自体、スゴいですよね。

渡邊 スゴいことだと思います。みんな「ドラゴンボール」世代なんで。
金廣 まだリアリティがないので、制作に関してのプレッシャーはなかったですけど。

──聴かせてもらってまず思ったのは、前作はメジャー1stシングルっていうこともあって比較的ポップな打ち出しだったと思うんですけど、今作はバンドのポテンシャルというか、よりコアな側面を見せるようなものだなと思って。

金廣 ありがとうございます。曲自体は、さっきも言ったように新しい名刺を作ろうと。一般のお客さんに届いて、子どもも歌えてっていう。で、なおかつライブでも盛り上がる、そういうものにしたいと思って。ツアー中だったので、僕だけ別行動して作ってましたね。

──金廣くんのなかで事前に設定したテーマみたいなものはありました?

金廣 言葉数が少ないっていうことと、一回聴けば耳に残るというか、みんなで歌えるような。あと、エンディングなのでアニメが終わってバンッって鳴る最初の部分は大事にしようと思ってました。

──メンバーは、最初にこの曲を聴いた印象はどうでした?

渡邊 すごいドンピシャだなと思いました。ツアー中に作ってくれてて、移動中に初めて聴かせてもらったんですけど、覚えやすいし、ライブで演ってるところも想像しやすいし。
ペギ すごいわかりやすくて、いい曲だなあと思いましたね。「ドラゴンボール」のエンディングっていうテーマを金廣さんに渡したら、こうなって返ってくるんだ! って、ちょっと驚いたというか。

能動的に動いて考える人は超人に近づけますよっていう。

──この「ツラツストラ」というのは、哲学者ニーチェの著書「ツァラトゥストラはかく語りき」に由来するものですが、以前からニーチェの愛読者だったんですか?

金廣 そこまでじゃないですけど、考え方とかはすごいカッコいいなと思って。3、4年前くらいにたまたま読んで、それで「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」でちょっと使ってたりするんですけど。今回は「ドラゴンボール」ありきなので、なんかないかなあと思ってテーマを探してたんですけど、スーパーサイヤ人っていうのがまず思い浮かんで。スーパーサイヤ人みたいに強くなりたいとか、憧れる気持ちをテーマにしようと。そのスーパーサイヤ人と、「ツァラトゥストラはかく語りき」で“超人”っていうワードがあるんですけど、そこがリンクして。

──バンド内でもニーチェについて語り合ったりして?

金廣 みんなニーチェ好きだよね?
一同 ……(沈黙)。

──誰も乗ってこないですが(笑)。

ペギ なんか、教科書とかに出てくる人ですよね? 要は天才と言われている。

──すごくザックリしてますけど(笑)、まぁそうですね。

ペギ 俺、中野裕太っていう俳優さんがすごい好きで。その人、3〜4ヵ国語しゃべれる人で、“ニーチェを越えた天才”って言われてるんですよ。それでニーチェは知ってます。
渡邊 ニーチェについては知らないってことだよね(笑)。
一同 はっははははは。
ペギ 中野裕太くんはすごい好きなんですよ。めちゃめちゃカッコいいですよ、男として。

──完全にニーチェから逸れましたが(笑)、“ツラツストラ”について、ちょっと解説してもらってもいいですか?

金廣 あの、ゾロアスター教を作った人がいて、その人が“生死二元論”を言ってる人なんですけど。ニーチェが「ツァラトゥストラはかく語りき」を書くにあたってまず伝えたかったのは“永劫回帰”っていうのがあって、それが生死二元論とリンクするんですけど……(以降、長きにわたって金廣による仔細なツァラトゥストラ解説が続く)。
ペギ ……今日はありがとうございました!

──はははははっ。ひとつ講義を聞き終えたような(笑)。

金廣 (笑)。要は同じような毎日の繰り返しで、そんな繰り返しの人生にはなんの意味もないよねって考える人と、それでも生きる意味を見つけようとする人がいて。そうやって能動的に動いて考える人は超人に近づけますよっていう。

──苦悩とか葛藤とかを乗り越えていける、強い人の象徴として“ツラツストラ”を持ってきたという。

金廣 はい。超人の象徴として。こう思うんですけど、正しいですか? って問いかけられるような。

──話を伺うとすごく学究的というか、根源的な問いかけがありますけど、曲としては実にグドモらしい、焦燥感溢れる青春的なナンバーに仕上がってますよね。

金廣 そうですね。レコーディングもスピーディーだったよね?
ペギ でもドラムは、いつもに比べるとめちゃ叩かされました。10何回くらい叩きましたね。エンジニアさんの曲に賭ける気持ちが強かったのか。
金廣 へ〜ぇ。そうだったんだ。

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