きゃりーぱみゅぱみゅ SINGLE「ファミリーパーティー」ディスクレビュー

ファミリーパーティー

SINGLE

きゃりーぱみゅぱみゅ

ファミリーパーティー

ワーナーミュージック・ジャパン

2014.04.16 release

初回限定盤A/写真 <CD+DVD>
初回限定盤B <CD+DVD>
通常盤 <CD>


家族の絆をピコピコ音で。「クレヨンしんちゃん」映画主題歌

 2度目のワールド・ツアーも大盛況という、きゃりーぱみゅぱみゅのニュー・シングル「ファミリーパーティー」は、「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」の主題歌。きゃりーは、元々「クレヨンしんちゃん」好きと知られており、昨年は、テレビ版のオープニング・テーマ「キミに100パーセント」を担当。その際、番組に本人のキャラで登場(ピンクの黒船で、つけまつげを伝来する役柄)したこともある。

 今作のサウンドは、ピコピコ感の強いエレクトロニックなポップ・チューン。歌詞は、映画のストーリーが、ロボになってしまった父、ひろしが主人公の内容で、そこからの繋がりで、家族の絆がテーマとなっている。きゃりー自身、親と仲良しを公言しており、「クレヨンしんちゃん」LOVEと合わせて、彼女にぴったりな曲と言っていい。シンセ感の強い音で、ハートフルな歌詞を淡々としたボーカルで歌っていくきゃりー。一見、ミスマッチになりそうなものだが、しっかりと楽曲の持つ世界観に歌をはめてしまうのが彼女の個性。それが「ファミリーパーティー」には明確に表れている。また、ミュージック・ビデオは、ダブルのラケットを持ったテニスのような競技で、紙のロボットと対戦するユニークなものとなっており必見。

 そしてカップリングの「Scanty Skimpy」も注目だ。ピアノ、生ドラム、ホーン、ストリングスがメインの、ゴージャスなビッグバンド・ジャズテイストの楽曲。さらに、何層にも重なったコーラス・ワークも良い味を出している。これまでのきゃりーにはなかった新展開のナンバーである。だが、ムーディーで大人っぽい歌になるかと思いきや、“履けないパンツ”“甘いお菓子の誘惑の葛藤”という、リアルな歌詞の内容となっているのがなんともきゃりーらしくてキュート。

 さて、6月11日に、新曲「きらきらキラー」のリリースも決定しているきゃりーだが、5月17日・18日にZepp Tokyoで行われたライブで、7月9日に3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』のリリースと、10月から初のアリーナ・ツアーの開催を発表。まだまだ前進していく、きゃりーの底力たるやすごいのひと言だ。

(土屋恵介)

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