アスタラビスタ ALBUM「ヤバスタ」ディスクレビュー

ヤバスタ

ALBUM

アスタラビスタ

ヤバスタ

ASOBIMUSIC

2014.03.26 release

<CD>


ヒップホップ、R&Bのドリーム・チームによる1stアルバム

 東京・三宿(業界人が夜な夜な集まるオシャレ・スポット)の老舗クラブ、三宿Web。ここで開催されているレギュラー・パーティ“アスタラビスタ”のメンバーが活動をさらに拡大、配信シングル「シンコパティーン」「カルテル(amigo edit)」のリリースに続き、1stフル・アルバム『ヤバスタ』を完成させた。メンバーはリョージ・クルーニー a.k.a RYO-Z(RIP SLYME)、シム・ラ・ウシーロ a.k.a GooF(SOFFet)、カルロス・パコ a.k.a MASSATTACK a.k.a(SPONTANIA)、ユタカ・バンデラス a.k.a YUTAKA(Full Of Harmony)、マッケンジー a.k.a LITTLE(UL)、ヨシーロ a.k.a DJ ISO(MELLOW YELLOW)による5MC+1DJ。そう、アスタラビスタは日本のヒップホップ〜R&Bを押し上げてきたドリーム・チームなのだ。それぞれのグループで活動しつつ、“何か楽しいことやらない?”という自然発生的なスタンスでパーティを主宰、何にも制限されることなく、どこまでも自由に好きな音楽をやりまくる(ただし、“パーティに来る人をとことん楽しませたい”という気持ちはたっぷり)—-そんな感じで出来上がったアルバムが良くないはずはない。

 スタートは“こっちこっち! アスタラのパーティが始まるよ!”というムードに溢れたラテン・ロック風ヒップホップ・ナンバー「seis amigos」。さらにアスタラビスタの自己紹介的パーティ・チューン「シンコパティーン」、ハードかつディープなクラブ・チューン「13日の金曜日」、起伏の激しいトラックのなかで5MCの卓越したマイク・パフォーマンスが展開される「エルニーニョ」へと続いていく。まさに三宿Webで繰り広げられるパーティをリアルに体感できるようなアルバムなのだが、注目すべきはその音楽的クオリティの高さ。適当に遊びながらやってますという雰囲気を前面に押し出しつつ、随所にメンバーのスキルとセンスを反映させることで、豊かな奥行きを持ったクラブ・ミュージックへと導いているのだ。やりたいことだけをやり、そこで生まれる音楽はめちゃくちゃカッコいい。“こういう大人がいる限り、日本は大丈夫”と(少なくともこのアルバムを聴いているときは)本気で思う。

(森 朋之)

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