東京スカパラダイスオーケストラ SINGLE「流れゆく世界の中で feat. MONGOL800」ディスクレビュー

流れゆく世界の中で feat. MONGOL800

SINGLE

東京スカパラダイスオーケストラ

流れゆく世界の中で feat. MONGOL800

JUSTA RECORD/cutting edge

2014.03.12 release

<CD+DVD>
<CD>


悲しみを越え前進する想いが込められたバンド・コラボ2

 2014年はデビュー25周年イヤーということで、ますます意気上がる東京スカパラダイスオーケストラ。プロデューサーに亀田誠治を迎え、10-FEETをフィーチャーした「閃光」からスタートした
バンド・コラボ3部作。第2弾は、MONGOL800とのコラボ曲「流れゆく世界の中で feat. MONGOL800」を届けてくれた。

 曲は、ゆったりとしたホーンの音色から始まる。ギターの音、MONGOL800 キヨサクのボーカルが重なり、シンプルなビートから徐々に勢いを増し、サビで一気に広がるサウンドが心地よい。温かさと力強さを合わせ持つメロディに乗せて歌われる谷中敦による歌詞には、ふたりの見えない絆の大切さ、離れてしまってもそのとき感じた想いは忘れないという、寂しさと前向きな気持ちが描かれている。まさに出会いと別れの季節、春にぴったりと当てはまる楽曲だ。恋人、友人、親子、兄弟、広い意味での愛情がこの曲の端々に込められている。特に「流れゆく世界の中で 悲しみも 思い出も いつか 笑顔で佇むあなたが見えるよ」という最後のフレーズは胸にグッと迫るものがある。スカパラの演奏、キヨサクの歌声、儀間崇と高里悟のコーラスが織りなすコンビネーションで、単に切なさだけを表現するのではなく明るさをもたらしているのがとても良い。リスナーに一歩踏み出す勇気を与えてくれる、優しさと力強さがこの曲からひしひしと伝わってくる。

 さて、カップリングには、デヴィッド・カヴァデール、グレン・ヒューズが在籍した第3期ディープ・パープルの「Burn」のカバーが収録。かつてスカパラは、FPM、サワサキヨシヒロなどとSPEED KINGというユニットも組んでいたりと、なにかとパープルには縁がある。昨年のライブハウス・ツアーでも披露していたというだけあり、ハードロックにスカとジャジーなテイストがミックスされたダイナミックなアレンジは痛快だ。そして沖祐市が作曲の「Eastern Blues」は、ルーディーなムード漂うスカパラらしいカッコよさが詰まったインスト・チューンとなっている。

10-FEETに続き、MONGOL800とナイスなコラボを聴かせてくれたスカパラ。早くも次の展開が楽しみだ。

(土屋恵介)

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