クリープハイプ 尾崎世界観「続々世界の会」報告 – クリープハイプ 尾崎世界観による雑誌「WHAT’s IN?」連載「続々世界」のイベントが2月9日@下北沢Daisy Barにて開催された。その模様をレポート!

クリープハイプ 尾崎世界観「続々世界の会」報告

zokuzokusekai-01音楽雑誌「WHAT’s IN?」にて2012年春より書き下ろし連載(「続世界」「続々世界」)を担当しているクリープハイプの尾崎世界観が、“雑誌を買ってほしい”“本をもっと手にとってほしい”という熱い想いを持って企画したイベント「続々世界の会」。この企画は、尾崎本人が描いた応募券を誌面から切ってハガキに貼って応募いただくという、少々昔風な読者招待形式(抽選)をとりましたが、それも雑誌を愛する本人発案によるもので、イベントの内容についても、彼の縁深いライブハウスで、彼に縁深いゲストを交えて、熱くゆるいトークを繰り広げ、アットホーム感漂いながら、彼のまっすぐな想いを伝える有意義な会となりました。そんなこのイベントの模様を少しだけここにご報告させていただきます! ちなみに、発売中の雑誌「WHAT’s IN?」4月号では、このイベントについて、発起人の尾崎世界観と進行役を務めた元編集長の河口義一のふたりが当日の自分たちのしゃべりについて“反省会”をしておりますので、そちらも合わせてお楽しみください。

TEXT BY 森朋之  PHOTOGRAPHY BY 細見裕美

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“雑誌を買ってくれよ!”と言いたい、っていうのと……

zokuzokusekai-09クリープハイプの尾崎世界観による雑誌「WHAT’s IN?」の連載「続々世界」から派生したイベント「続々世界の会」が2月9日(日)東京・下北沢のライブハウスDaisy Barで開催された。このイベント、昨年の全国ツアー“秋、零れる程のクリープハイプ”の金沢公演(11月10日)の打ち上げの席で(少し酔っ払った)尾崎が発した「連載のイベントやりましょう!」という言葉がもとになり、その後の連載の忘年会で決定し、“縁深い人物をゲストに招き、本(雑誌)への愛を語り合う”という趣旨で行われた。そして、進行役を務めたWHAT’s IN? WEB編集長・河口義一(元「WHAT’s IN?」編集長)、「続世界」「続々世界」で尾崎の写真を撮り続けている写真家・関信行とともに興味深いトークが展開された。
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スタートはお昼の12時。まずは河口と尾崎がイベントの趣旨について説明する。

尾崎「“雑誌を買ってくれよ!”と言いたい、っていうのと……あとはなんでしたっけ?」
河口「(笑)“この会をやろう”って言い出したのは尾崎くんなんだけど、そのときに“この連載、誰も読んでないんじゃないか?”って言ってたよね」
尾崎「そうだ。ネットの(無料の)ものとかに比べたら、読まれてない気がして。いちばん大変なんですけどね、この文章を書いたりするのは」

さらに尾崎が“雑誌への愛”を語ったあと──10代の頃はよく音楽雑誌を買っていて、それを最初から最後のページまで読んでいたこと、河口が編集長を務めていた「Gb」もよく購入していて、aikoや峯田和伸の連載が好きだったことなど──改めて、自身の連載「続世界」「続々世界」についてレクチャー。

尾崎「『続世界』はメジャー1stアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』の一曲ずつにストーリーをつけていく連載だったんですけど、3話目からつまずいて、すごく大変だったんですよ(笑)」
河口「“曲から続く世界”というテーマだったんだけど、それが書籍化(『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』愛蔵版副読本「信じていたのに嘘だったんだ」)されて、TOWER RECORDS渋谷店の書籍チャートで1位になって。本当に尾崎くんは文才があって……」
尾崎「ん? いつも言ってくれないじゃないですか、そんなこと(笑)。それで、今やっている『続々世界』はテーマを決めずに、好きなことを書くっていう連載ですね。いつも締切ギリギリになってテーマを決めてるんですけど」

zokuzokusekai-08続いて、クリープハイプをはじめ、数多くのバンド、アーティストの写真を撮っている写真家の関信行さんが(カメラを持って)登場。「(関さんは)飲んでるとき、いつも俺のことをバカにするからな〜。“『ラブホテル』のMVの演技してるところがサムい”とか(笑)。でも、ラジオの放送が終わったあととかに、節目節目でいつもメールくれるんですよね。あれは何? 別の人?」(尾崎)と気の置けないトークを交わしつつ、写真についての話題へ。尾崎によると関の写真は「とにかくカッコよく撮ってくれる。それはバンドにとって大事なことなんですよね。ふだん自分のことはイヤだけど、ちょっとだけ“いいな”と思わせてくれるというか」。さらに連載の撮影についても「だいたいその月の終わりくらいに撮影するんですけど、そのときに“自分がどういう状態か?”っていうのがわかるんですよね」など、“尾崎世界観×関信行”の相性の良さを感じさせるトークが続いた。

また「WHAT’s IN?」3月号(2月14日発売 ※現在店頭販売はありません)に掲載される「続々世界」の制作プロセスを紹介するコーナーも。この号の撮影は「この頃、ちょっと落ち込んでたんですけど、(編集部から)“どっか遠くに連れて行ってあげる”って言われて、鎌倉に行ったんですよね」(尾崎)ということで、鎌倉ロケが実現したと語る。編集者が制作するデザインのラフ、実際に撮影された写真とタイトルなどを組みわせてレイアウトを数パターン作り……など、ページが出来るまでの過程を説明していく。(こんなにも手間と愛情をかけて雑誌を作ってるんだ、ということが伝われば筆者も本望です)

zokuzokusekai-07さらにこの日の来場者に配布された冊子(連載のアナザー・ショットを関自身がセレクトした超貴重なブックレットです!)について、関が「オチャメなところだったり、急にカッコつけるところだったり。尾崎くんのイメージをより伝えられたらいいなと思って選びました。ひとりの人を2年近く撮り続けることも、なかなかないので」と説明。

また、尾崎の「雑誌を見たときに“この写真、誰が撮ってるんだろう”というのを見るのも面白いですよ。僕は真っ先に(カメラマンの)クレジットを見ます」という発言からも、彼の写真に対する愛着が伝わってきた。

zokuzokusekai-02そして、最後は弾き語りライブ。「こうやって来てもらって、説明できて、わかってもらえて良かった。これで少しでも(雑誌や写真に)興味を持ってもらえれば……言わないと伝わらないな、と思いました」という言葉に導かれた「言わなくても伝わると思ってたよ」、シングル「社会の窓」の収録曲「さっきの話」、普段のライブではほとんど演奏しないインディーズ時代の名曲「ヒッカキキズ」、「さっちゃん」を披露、イベントを締め括った。

「続々世界」のクリエイティビティを通して雑誌と写真の面白さ、奥深さが伝わってくる、意義深いイベントだったと思う。

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INFORMATION

発売中の「WHAT’s IN?」4月号(3月14日発売)にて、尾崎世界観と進行役 河口義一による“イベント反省会”を掲載。もちろん、尾崎世界観の「続々世界」も絶賛連載中!!

LIVE INFORMATION

<クリープハイプ日本武道館2デイズ公演>
“平日の武道館 バイト編〜ねぇ、シフト代わってくれない?〜”
2014年4月16日(水)日本武道館
“連日の武道館 正社員編〜有給休暇の使い道、これが私の生きる道〜”
2014年4月17日(木)日本武道館

“VIVA LA ROCK”
2014年5月4日(日)さいたまスーパーアリーナ

PROFILE

尾崎世界観(オザキセカイカン)クリープハイプのフロントマン&ソング・ライター。2001年にバンド結成。2009年に現メンバー編成[尾崎世界観(vo、g)、長谷川カオナシ(b)、小川幸慈(g)、小泉拓(ds)]となり、2012年4月にアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャー・デビュー。クリープハイプのMVが基となった、尾崎世界観 原案&松居大悟 監督による映画「自分の事ばかりで情けなくなるよ」がDVD化リリースされているほか、4月16日・17日には日本武道館2デイズ公演を開催。また、5月7日にはニュー・シングルのリリースも決定している。

関連リンク

・クリープハイプ OFFICIAL WEBSITE
・クリープハイプ公式 Twitter
・クリープハイプ公式 facebook

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