MAN WITH A MISSION ALBUM「Tales of Purefly」ディスクレビュー

Tales of Purefly

ALBUM

MAN WITH A MISSION

Tales of Purefly

Sony Music Records

2014.03.12 release

初回生産限定盤 <CD+ストーリーブック>
通常盤 <CD>


化けの皮を剥いだら本物のバケモンが! 的な大傑作

 マンウィズ(MAN WITH A MISSION)にインタビューしたことある人ならわかってもらえると思うのだけれど(それほど多くはないはず……って、なんだか自慢みたいで恐縮です! 実際ちょっと自慢です・笑)、あのオオカミを前にするとなかなか威圧感があって、話している最中は表情から何かを読み取ることができないので最初はいささか難儀した覚えがあります。初取材がシングル「distance」の頃だったので、たしか2012月の春先だったか。それからの大躍進はご存知のとおりで、昨年はクラウンからSony Music Recordsへ電撃移籍。同時に活動フィールドを一気に世界スケールに拡大と、今にも“ガウガウ!”という血に飢えた嘶きが聴こえてきそうなほど野心的な活動を展開中。この通算3枚目となるオリジナル・アルバム『Tales of Purefly』も、ざっくりふたつの意味合いでめちゃくちゃ野心的な大傑作だ。

 ひとつには今作がバンド初のコンセプト・アルバムであるということ。“Purefly”(造語)を巡る13の楽曲がドラマチックに収録されていて、初回生産限定盤にはストーリー・ブックも付属するというから、綿密に紡がれた物語であることはあきらか。もうひとつは──コンセプト・アルバムであるということと相まって──これまでとは楽曲のスケール感/構築性がケタ違いであるということ。冒頭からハリウッド映画のサントラかと見紛うほどで、ストリングスをフィーチャーした勇ましいプロローグに始まり、「evils fall」「higher」など代名詞的ミクスチャー・サウンドはよりソリッドかつ苛烈な火花を散らし、終盤の新機軸といえるアイリッシュ調のアコースティック・ナンバー(「Searching life」)も出色の出来。極めつけは6分30秒に及ぶ大曲「babylon」で、黙示録的な序盤からプログレッシブに急進する中盤、そしてハートウォーミングで重層的コーラスが圧巻の終盤と、ドラマツルギーに満ちた展開には有無を言わせぬ才気を感じさせる。これまで突飛なルックスなどから評価を留保していた向きも、音楽家としてのマンウィズの真価を認めざるを得ないはず。これが広大な幕張(5月31日)に響き渡ることを思うと、今から無性に胸が高鳴る!

(奥村明裕)

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