FACT ALBUM「WITNESS」ディスクレビュー

WITNESS

ALBUM

FACT

WITNESS

maximum10

2014.03.05 release

<CD>


ヘドバン&シンガロング必至のキャリア最高作

 もう見ました? FACTの15周年を記念する特設サイト。トップに「disclosure」のMVが上がってて、“ヤベェ、かっけぇ!”とアガりながら観ていたら、次の瞬間、驚くべき仕掛けが──。詳しくは実際にサイトをご覧いただくとして(アドレスはhttp://fact15th.jp。FLASHで動くのでPCからご視聴を)、そう、15周年である。ラウドな爆音で異端児的にアンダーグラウンドを熱し続け、2009年のメジャー・デビュー後は瞬く間に活動フィールドを世界規模に。以降の目覚ましい躍進はご存知とおりだ。

 その15周年を自ら祝するように、前作『burundanga』から約2年ぶり、通算5枚目となるフル・アルバム『WITNESS』が完成。新メンバーのAdamが加入し、トリプル・ギター&ツイン・ボーカル編成となって初のフル作である本作は、再び全曲USレコーディングを敢行。プロデュースにインキュバスやストーリー・オブ・ザ・イヤーらを手がけるMichael “Elvis” Basketteを、マスタリングには辣腕エンジニア・テッド・ジェンセン(グリーン・デイなど)を迎え、さらにアートワークはコンヴァージ、デリンジャー・エスケイプ・プランの仕事で名高いドイツのイラストレーター・Florian Bertmerを起用と、もうクレジットだけで目眩がしそうな豪華布陣だが、果たして出来上がったのは、そのプロダクションとバンド・ポテンシャルを120%活かしきった、史上最高と断言できる超強力盤!

 とりわけ印象的だったのは、苛烈かつラウドでありながら、圧倒的にメロディアスである、ということ。より具体的に言うと、“リズミカルにメロディを響かせること”が一層先鋭化されていて、MV化された「disclosure」「miles away」を筆頭に、フィジカルなタイム感を備えた歌メロは聴き手を猛烈なヘドバン&シンガロングに駆り立てるだろう。饒舌なトリプル・ギターは“第3のボーカリスト”として歌いまくっているし、その高い技巧性がいささかも難解に響くことなく、ハードコアとしての強度を高めながら無類のエンターテインメントへと昇華させた手腕はさすが。Crossfaith、SiM、Fear, and Loathing in Las Vegasら新鋭の躍進著しいラウド・シーンにあって、まだまだ他の追随を許さぬ進撃を見せてくれるはずだ。

(奥村明裕)

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