KNOCK OUT MONKEY – 昨秋、メジャー・デビューを果たしたKOMのフル・アルバム『INPUT ∝ OUTPUT』が登場。一筋縄では括れないバンドの振り幅を見せる彼らの自信作。

KNOCK OUT MONKEY

昨年10月、シングル「Paint it Out!!!!」でメジャー・デビュー。様々なジャンルの要素を取り込んだ、激しくもキャッチーなロック・サウンドが、ロック・ファン以外のリスナーからも熱い支持を受けているKNOCK OUT MONKEY(以下、KOM)が、メジャー1stアルバム『INPUT ∝ OUTPUT』を完成。映画のオープニングのような仰々しいイントロダクション「Prologue 〜Battle against the Apes〜」で始まる今作は、闘いの狼煙を高々と上げる「I still」、ライブハウスの喧騒を想像させる「You have got freedom」、優しく温かいミディアム・ナンバー「Dear」、哀愁あるサウンドに希望の光が差し込む美しいラストを彩る「Sunrise」と、バンドの特徴である“雑食ぶり”で様々な表情を見せながら、一貫した想いやメッセージをしっかり伝えてくれる。決して満足できない日常を打破するため、その行く手を阻む自分の壁を越えるため、僕らは逆境や葛藤にも心燃やしながら、今日も現実と闘い続ける。今作は会社や学校、世間や社会、そして自分自身など、すべての闘う人の闘志に火をつけてくれるはず。アルバム完成までの経緯、収録曲について、そして今作に込めた想いをメンバーに聞く。

INTERVIEW & TEXT BY フジジュン

 

シングルは名刺代わり。今作は、バンドの振り幅を見せたい

──1stアルバム『INPUT ∝ OUTPUT』を完成したKOM。昨年10月のメジャー・デビュー・シングル「Paint it Out!!!!」リリース以降は、何か環境や心境の変化などありました?

w-shun 環境の変化は実感ないですけど、リリース後にワンマン・ライブがあったり、フェスに出演したんですが、「Paint it Out!!!!」のボサノバが入ってるパートのところをお客さんが歌ってくれていたりして。単純にこの曲を作って良かったと思ったし、ちゃんと届いてるんだなというのを実感しました。
dEnkA 年末の“COUNTDOWN JAPAN 13/14”に出演したときは、それまでと比べてあきらかにお客さんが多くて。広く注目してもらってるのがわかったし、本当にありがたかったですね。
w-shun 少し前に比べたら、バンドの音が抵抗なく聴かれているのかな? でも、だからこそ僕らみたいにしっかりメジャーというシーンでリリースさせてもらってるバンドが、どんな表現をして、どうお客さんを牽引していくかが重要だし、責任感もありますよね。

──今作を聴いてもまったく心配ないと思いますよ、今日は絶賛しに来たから(笑)。めちゃくちゃカッコいいアルバムが完成しましたね!

全員 ありがとうございます!

──アルバムはいつくらいのタイミングで作ってたんですか?

w-shun 去年の頭から、1年間かけて制作しました。最初に「Paint it Out!!!!」を作ったんですが、それが形になる前にほかの曲も作り始めて。夏くらいからレコーディングを始めて、年末までやってたんで、1年かけたと言っても過言じゃないです。曲作りは、作って壊してを繰り返して、どんどん固めていった感じだったので、各曲に思い入れがあるし、濃度はかなり高いと思ってます。

──「Paint it Out!!!!」で知った人も、KOMがよくわかる作品になったと思いますが。シングルの先を見据えたうえで制作していた?

w-shun 「Paint it Out!!!!」で知ってくれたお客さんを、しっかり誘導できるアルバムにしたいというのは考えてました。シングルは名刺代わりになる作品として不特定多数にきちんとメッセージの届くものにしたいと思っていたし、今作は久々のフル・アルバムなので、バンドの振り幅を見せたいと思ってて。「Paint it Out!!!!」では1曲の中に様々な要素を入れたんですけど、アルバムには1枚を通してさらにいろんな要素が見えるように意識して作って。アルバムを聴いて、“このバンドなら、「Paint it Out!!!!」みたいな曲ができるのがわかるな”と改めて理解してもらえれば良いなと思ってました。

やっと“ラウド系”って括りだけでない、本当のオリジナリティが出せた

──久々のフル・アルバムというところでも、気合い入りました?

ナオミチ フル・アルバムだからというより、1曲に向き合う時間が今までと比べものにならなくて。“この曲を自分たちの納得する形で世に出したい”という気持ちで一曲一曲と向き合って、気づいたときには、これだけの曲数が出来てたって感じだったんです。今作でやっと“ラウド系”って括りだけでない、本当のオリジナリティが出せたんじゃないか? と思っていて。今まで以上に多くの人たちに届けられる作品になったと思います。
dEnkA 各曲のコンセプトがいい意味でバラバラなので、音作りやフレーズもそれぞれ試行錯誤できて。僕らの新しい面が見えるアルバムになったと思います。例えば「Sunrise」とか「Dear」とか、今までなかった雰囲気が違和感なく出せたと思うし。そこで去年、一昨年に経験したいろいろな出来事がなかったら、こういうアルバムが完成していなかったと思ったんです。いろんな経験から生まれた発想がアルバムに反映されて、出来上がった作品がまた新しい発想を生んでくれていて、すごく意味のある作品になりました。

──まさに“INPUT ∝ OUTPUT”だ。アルバム・タイトルどおりの作品になったわけですね。

亜太 今までも作品を作って出して、ライブで披露して。“この曲は、こんなレスポンスを返してくるんだ”というお客さんの反応が楽しみだったんですけど。今回はこれだけ深みと振り幅もある作品が出来たので、お客さんの反応が今まで以上に楽しみです。時間をかけたぶん、“これが今の俺たちだ!”と自信を持って出せる作品になったし、妥協もないし、いい意味での裏切りやいたずら心もふんだんに詰め込めたので。ライブでのお客さんの反応が今から楽しみです。

ちゃんと自分と向き合って、今を伝える作品になった

──僕は今作を通じて、自分自身だったり、現実、世間と闘う姿が一貫して見えて、そこに自分を重ね合わせながら聴いていたんですが。アルバムをとおしてのテーマやメッセージってありました?

w-shun 出来上がった曲を聴き直したり、歌詞を見直したとき、パンキッシュなメッセージが多いなというのは自分でも思いました。ただ、そこは自分でも意図してなかったところで、気づいたら一貫していた感じでした。でも、そこに気づけたことで、“今、自分が言いたいことって、ここなんだ”というのが自分の中で確認できたし、今いる場所と次の目標、どういう曲を作ろうということを知れるキッカケになったので、気づけて良かったです。今後、表現の幅はもっと広げていきたいですけど、今回に関してはちゃんと自分と向き合って、今を伝える作品になったことも良かったですね。

──まさに「I still」の歌詞どおり、「掲げた意志と常死闘」ですね。自分自身と向き合い、闘うことでさらに自身の感性を磨いていく。現状に満足できないという反骨精神に、パンク魂を感じました。

w-shun 僕の中で、そこがすごいロックな部分だと思うので。自分自身としっかり向き合ったうえで、前に進みたいですよね。

──誰しもが大なり小なり、何かと闘ってると思うんです。仕事や学校であったり、それこそ自分自身であったり……。今作はそんな闘う人たちの闘志に、カッと火をつけてくれる作品だと思います。

w-shun だったらうれしいですね。ラインナップが出揃って、最後にアルバム・タイトルを決めたんですけど。書き手としては、すごくシンプルなことを歌っているつもりなので、タイトルもシンプルなほうが伝わるだろうと思って、“INPUT ∝ OUTPUT”と付けたんです。このアルバムが聴いてる人にとってのインプットになって、それぞれの形でアウトプットしてもらえればいいなと思ってて。その声を僕らが受け取ってインプットして、また次の作品でアウトプットに繋ぐという、相乗効果が生めたら最高ですね。

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