KANA-BOON SINGLE「結晶星」ディスクレビュー

結晶星

SINGLE

KANA-BOON

結晶星

キューンミュージック

2014.02.26 release

初回生産限定盤/写真 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


ブライテストホープ・KANA-BOON、さらに輝く!

 代表曲「ないものねだり」やメジャー・デビュー・シングル「盛者必衰の理、お断り」をはじめとして、ことさら高速BPMの4つ打ちダンス・ナンバーにフォーカスされがちなKANA-BOONだが、ただ一芸に秀でているわけじゃなく、その実、なかなか懐の深いバンドで。って、んなこたぁ古くからのリスナーやアルバム 『DOPPEL』を聴き込んだファンは百も承知だろうけど、そのことを改めて広く世に知らしめるのが、この2014年第1弾となるニュー・シングル「結晶星」だ。

 BPMを抑えた4つ打ちながら無類の高揚感とロマンチシズムを湛えたタイトル・トラックの「結晶星」、横のりシャッフル・ビートが何しろ痛快なカップリングの「ミミック」(こちらはBPM 205で疾走する高速ユニゾン・ナンバー!)で、さらに3曲目の「桜の詩」は既発曲「さくらのうた」(インディーズ盤『僕がCDを出したら』収録)の女の子サイドからのアンサー・ソングとなる、雄大かつ感動的なバラードと、それぞれにまったくタイプとアプローチの異なる楽曲が収録されている。底知れぬKANA-BOONの魅力とポテンシャルを端的に実証するものだろう。

 ちなみにタイトル・トラック「結晶星」が生まれたのは、実は3年も前のこと。リリックには地元・大阪でライブやバイトに明け暮れていた、まだ何者でもなかった彼らの葛藤、そしてそんな日々から飛び出すことへの渇望と希望が綴られている。「未来をどうにか変えていこう 僕らの何かの結晶で」と。その歌は、目覚ましい躍進を果たし、現在進行形の夢物語を突っ走っているKANA-BOONによってあらたなメッセージとリアリティが付与され、聴き手の中に俄然ポジティブなパワーをもたらしてくれる。谷口鮪本人が「3年かけて曲が完成した実感があります」と語っていたが、まさに今放たれるべき運命的ナンバーなのだ。受験や就活その他もろもろに奮闘する、同時代を生きるすべてのリスナーを力強く鼓舞するに違いない。5月からのバンド初のワンマン・ツアーも楽しみ!

(奥村明裕)

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