go!go!vanillas ALBUM「オリエント/ホラーショー」ディスクレビュー

オリエント/ホラーショー

ALBUM

go!go!vanillas

オリエント/ホラーショー

SEEZ RECORDS

2014.02.19 release

<CD>


スケールでっかいR&Rで人生楽しもう!

 THE BAWDIESと同じマネジメントの後輩だけに、イキのいいロックンロールが身上のイケメン4人組。目下のユニフォームは3人が革ジャンでベースひとりだけ蝶ネクタイに半ズボンというハズし具合も絶妙で、ライブでは革ジャン組はクールに、半ズボンはアツくオーディエンスを盛り上げる。そんなライブはラモーンズのガレージ・テイストにチープ・トリックのポップな楽しさが混じったようで、つい引き込まれてしまう。言うまでもないが革ジャンだからってコワモテ感はかぎりなくゼロ。

 メンバーを紹介しよう。牧達弥(vo、g)、宮川怜也(g)、長谷川プリティ敬祐(b)がバンドを結成し、後にジェットセイヤ(ds)が参加して、2013年1月にシングル「人間讃歌/アクロス ザ ユニバーシティ」、7月にアルバム『SHAKE』をリリースして注目を集めてきた。ちなみに半ズボンはベースの長谷川で、革ジャンより暑くないし動きやすいと言っているそうだが、ロックンロール愛は4人競って引けを取らない。

 このバンドのユニークなところは、ゴキゲンなロックンロールで先達への敬愛は十分に感じさせながら、ちょっと型破りな歌詞を歌っていること。このシングルの「オリエント」は、タイトルからロックンロールぽくないし、東京にいて憧れのロンドンに思いを馳せ、ここから始めると宣言する歌で、“アラビアの月を見る少年少女”という歌い出しのデビュー・シングル「人間讃歌」と繋がっているようにも思える。スケールでかくて地球規模あるいは世界史並みの時空間を捉えた歌詞は、ロックンロールの定型を越えるギターウルフ級の破壊力を潜めているようでもあり、期待感が広がってしまうのだ。カップリングの「ホラーショー」も意外なことが起こる人生はホラーショーと、大げさと言えば大げさな歌だが行き着く先はツイスト・アンド・シャウト。オチはロックンロールだから心配ない。これは先輩THE BAWDIESと相通じる音楽観ではなかろうか。きっと聴いてたらわかってくることがほかにもある。一緒にスリリングな人生楽しもう!

(今井智子)

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