POLYSICS ALBUM「ACTION!!!」ディスクレビュー

ACTION!!!

ALBUM

POLYSICS

ACTION!!!

キューンミュージック

2014.01.15 release


疾走感とグルーヴ感みなぎる、熱量高めな新作完成

ニューウェーブをベースにしたテンション高いキレッキレのサウンドで、国内のみならず海外でも高い評価を受けるPOLYSICS。ハヤシ、フミ、ヤノの3人編成になって3枚目のアルバム『ACTION!!!』は、シンセを前面に押し出した、バンドのタイト感と勢いみなぎる作品だ。

このアルバムのスタート地点と言って良いのが、昨年10月に発表したミニ・アルバム『MEGA OVER DRIVE』。この制作のとき、シンセを前面に出した音作りがしたいということで、レコーディング・エンジニアに益子樹(ROVO/DUB SQUAD/ASLN)を起用。彼とのレコーディングでサウンドがバージョン・アップし、メイン・コンポーザーのハヤシのクリエイティブ魂がメラメラと燃え上がってしまったと言うのだ。

高速で激しく攻めて行く「MEGA OVER DRIVE」。パンキッシュにシンセが激しくうねる「O MEGA NE」。切れ味の鋭さとサビのメロディアスなバランスがたまらない「Post Post」。ビキビキなビートがループする「発見動物探検隊」。’80年代のイタロディスコを彷彿させるインスト・チューン「Rhithm」。メロディアスでファンキーな「New Melody」。ハイ・スピードで爆走する「Turbo
Five」など、スリリングなスピード感とグルーヴ感が入り乱れる、POLYSICSにしか作れない尖りまくった楽曲が次々と聴こえてくる。

ハヤシは今回の楽曲を作る際に、ダンス・ミュージックを意識したとも言う。ロックとクラブ・ミュージックのテンションは、イコールとは言わないまでも相通じるものがある。例えば、EDMにしてもそうだし、ロック・フェスにヒップホップやエレクトロニックなグループが出てもまったく持って違和感のない時代。そこにずばっとハマる、ポリ流のダンス・ミュージックがこの『ACTION!!!』には詰まりに詰まっているのだ。ボーカルはもちろん、楽器ひとつひとつの音がさらに強靭さを増しているのもバンドの成長と言っていいだろう。アルバムを聴いていると、メンバーだけじゃなくシンセも汗だくになってるんじゃないかと思えるほど熱量は高い。ぜひとも、『ACTION!!!』を爆音で聴いて、問答無用にクレイジーに踊りまくってほしい。

(土屋恵介)

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