グッドモーニングアメリカ SINGLE「イチ、ニッ、サンでジャンプ」ディスクレビュー

イチ、ニッ、サンでジャンプ

SINGLE

グッドモーニングアメリカ

イチ、ニッ、サンでジャンプ

日本コロムビア

2014.01.08 release

初回盤/写真 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


ロックを誤解なく大衆に届けられる、稀有な存在

 2013年5月、メジャー1stフル・アルバム『未来へのスパイラル』をリリース。“グッドモーニングアメリカ”の名で活動を始めて、すでに6年になる中堅バンドだが、彼らのメジャー移籍前後の話題性や、注目度の高さはものすごいものがあった。僕もそれまで名前こそは知っていたが、アルバム・リリース時に取材をしたのが初対面だった。今年は「最近、グドモがヤバい」という口コミ情報を、多くの人から耳にした。ではなぜここにきて、そこまで注目が集まったのか? バンドが急激に成長したとか、大きく方向性を変えたとか、そういうことではない。ただ単純に“みんながグドモを知らなかった”だけなのだ。実際、彼らはこれまでアルバムさえ出したことがなかったのだから、知らなくても無理はない。

 かく言う僕も、アルバム『未来へのスパイラル』で、彼らの楽曲を初めてしっかり聴いた。最初の感想として、メロディの良さや自然と耳に飛び込んでくる歌声、それを支えるどっしりとしたバンド・サウンドに、すごいポピュラリティを感じた。普段、ロックを聴かない層にも届くポップさ、大衆性。しかもそこのなかに強いメッセージ性やバンドの信念もしっかりと感じさせ、グドモはポピュラリティを持って、ロックを誤解なく大衆に届けられる稀有な存在だと思った。

 そして、そのポピュラリティ、ポップさの部分をさらに推し進めたのが、メジャー1stシングル「イチ、ニッ、サンでジャンプ」。プロデューサーに寺岡呼人を迎えて制作された今作。ゆったりしたテンポ感に、シンセを取り入れたメジャー感あるバンド・サウンド、明快な言葉と耳に残るメロディが、より幅広い層へと響くであろう、ポップなナンバー。ライブ感ある性急なリズムに胸躍る「アブラカタブラ」、冬にピッタリのロック・バラード「春が迎えに来るまで」と、記念すべき1stフル・アルバムを経て、次なるステージへと前進した、現在の彼らが見えるシングルとなった。

“小ちゃな頃は 何処へでも行けたなぁ”とは、この曲の歌い出し。楽曲のタイトルどおりに「イチ、ニッ、サンでジャンプ」で次なるハードルを飛び越えて、より広い層にグドモのロックを届けてほしい。大丈夫、“どこにでも行ける”と疑わずに信じてるうちは、大きくなってもどこにでも行けっから!

(フジジュン)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人