Chara SINGLE「恋文」ディスクレビュー

恋文

SINGLE

Chara

恋文

キューンミュージック

2013.12.11 release


心のハンドクラップが聴こえるキラ²ウキ²健気な恋歌

江戸時代が舞台の映画「武士の献立」主題歌でタイトルが「恋文」、これはもうググッとくる待ってましたのCharaバラードと思い込んで聴き始めたら全然違った。サウンド的には、いわゆるお殿様感も江戸時代感も、恋文という言葉から連想される古風感も、ほぼゼロ。ベルや鉄琴がフィーチャーされた、キラキラ&ウキウキ感満載のアッパー・チューンだった。

というわけで小気味いいほどアッサリと裏切られたこの曲、とにかくイントロから耳馴染み度は絶大。曲を書くにあたって映画監督と打ち合わせをしている最中から浮かんでいたという、ほぼ全編に入っている♪トゥルントゥルントゥンルルルントゥン~~の鉄琴のフレーズが、まず頭の中でヘビーローテーション。加えてデジタルとアナログの感覚がほどよくミックスされてるサウンド・メイクが、本当にかわいらしくて、なおかつ格好いい。ここ最近のCharaのレコーディングやライブでは大活躍のmabanuaとの共同プロデュースが功を奏した、”らしい”+”新しい”Charaサウンドを作り上げることとなった。

そういうサウンドに彩られた歌詞が、またものすごく素敵だ。「会いたい人には会いに行く。伝えたいことは伝える努力をする。そんな想いを込めた」とのことだが、健気さの心情描写はさすがの仕上がり。「夢中に転がって彼に伝えたい」、このひと言だけで完全にノック・アウト状態。恋の状況設定や理由ではなく、心の肌触りを言葉にすることにかけては、やはり他の追随を許さない。まさにChara度100パーセントの軽く上をいく歌詞だと思った。

さらに久々に大沢伸一とタッグを組んだファンタジックなリミックス・バージョンの「恋文」、曲の冒頭にバラードのブロックが加えられたムービー・バージョンの「恋文」もカップリングに収録。同じ曲でもサウンドや構成の違いで聴こえ方は変わる、その楽しさも味わえるCharaいわく「心のハンドクラップが聴こえそうな」39作目のシングル。

(前原雅子)

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