三浦大知 ALBUM「The Entertainer」ディスクレビュー

The Entertainer

ALBUM

三浦大知

The Entertainer

avex trax

2013.11.20 release

<CD+DVD> 写真
<CD+Blu-ray>
<CD>

 

三浦大知のさらに研ぎすまされた歌の力を体感できる新作

卓越したボーカル、ダンスのスキルを誇る三浦大知。自ら振り付けやステージ構成を手がけ、ときに作詞作曲も行う、ずば抜けた才能溢れる彼が、2011年のアルバム『D.M.』から約2年ぶりとなる4作目のアルバム『The Entertainer』を完成した。タイトルはまさに三浦大知そのものと言って良い。前作『D.M.』は、彼にしか出せない世界観を追求した作品だったが、新作はそれをさらに押し進め、研ぎ澄ませたものとなっている。プロデューサー陣には、T.Kura & michico、Nao’ymt、JEFF MIYAHARA、T-SK、UTAなどダンス・ミュージック・シーンを牽引するメンツが集結。本作のサウンドは、EDMを導入したR&Bが主軸となっている。鋭いEDMで彼がキレッキレのダンスを繰り広げる姿が、音を聴いてるだけでもつい思い浮かんでしまう。

アルバムは、シンセ音とピアノの旋律が絡み合う広がりのあるサウンドで、空へ未来へ羽ばたく想いをウィスパー混じりのボーカルで歌う「Can You See Our Flag Wavin’ In The Sky?」からスタート。リード曲となる「I’m On Fire」は、激しくパワフルなビートで、熱くワイルドに高みをめざしていこうという歌詞を、高揚感に満ちたメロディとともに力強く歌うナンバー。最後の“ホーッ!”というシャウトは、まさにマイケル・ジャクソンを彷彿させる。さらには、ファンキーなフレーズがループする「Spellbound」、やさしいメロディでふたりの愛の想いを歌うバラード「Two Hearts」、ピアノと心拍音に乗せて深い愛情を繊細な歌声で届けるバラード「Listen To My Heartbeat」など、ダンス・チューンとボーカル・チューンが絶妙なバランスで展開していく。最後を締め括る「All converge on “the one”」は、オリエンタルなムードのサウンドで、尊い愛を切実に歌っていくおだやかなナンバー。

アルバムを通じて、彼のボーカルの表現力は、前作を遥かに越える領域まで到達しているのが確実にわかる。よりディープに、そしてより広がりを見せる三浦大知の音楽の世界。『The Entertainer』は、ここから先も彼が歌とダンスで最高のエンターテイメントを提供し続けてくれることを改めて確信できるアルバムだ。

(土屋恵介)

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