geek sleep sheep SINGLE「hitsuji」ディスクレビュー

hitsuji

SINGLE

geek sleep sheep

hitsuji

EMI Records Japan

2013.10.16 release

<CD>


互いの個性が混じりあい起こる絶妙な化学反応

 L’Arc~en~Cielのyukihiro(ds)、凛として時雨の345(b)、MO’SOME TONEBENDERの百々和宏(g)という想定外の顔合わせでのユニット誕生だ。yukihiroのソロ・プロジェクト、acid androidに百々がギタリストとして参加したことや、凛として時雨のライブをyukihiroが観たことをきっかけに、このユニットは動き出していたそうだ。ポスト・パンクやニュー・ウェイヴ、グランジやオルタナティブ・ロックなどを共通言語に3人は音を紡ぎ出し、すでにライブは御披露目済み。acid android主宰のオールナイト・イベントを手始めに、昨年末の“DECEMBER’S CHILDREN”、今年3月の“confusion bedroom”でステージに登場している。そして満を持してのシングル・リリースとなった。

 このシングルで最も新鮮で驚かされるのは345のボーカルだ。まずリード・トラック「hitsuji」は、穏やかなボーカル・ナンバーだが、凛として時雨では絶叫系ハイトーン・ボイスで迫力のある歌を聴かせている345が、ここでは百々とのデュエットでクール・ビューティーなボーカルで魅了する。2曲目は、’84年に世界的なヒットとなったイギリスの女子二2人組ストロベリー・スウィッチブレイドの「SINCE YESTERDAY/二人のイエスタデイ」のカバーで、やはり345のスイートな歌声が原曲とは違ったキュートさを発揮する。ちなみのこの曲は「ふたりのイエスタデイ」という邦題で日本でも大ヒットした。

 最後を飾る「Good Dream」は、このユニットのスタートを髣髴させるセッション風の曲。言うまでもないが優れたプレイヤーである3人が、遠慮なく互いの音を放ちあい受け止めあうスリリングな応酬は圧倒的だ。キレの良いドラム、グルービーなベース、エッジの効いたギターが、それぞれクッキリと浮かび上がりながら、ひとつの音像を描いていく。このシングルの手ごたえは大きいが、これだけで終わるわけはない。今後、何が出てくるのか期待は膨らむばかりだ。

(今井智子)

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