BRAHMAN DVD&Blu-ray「超克 the OCTAGON」ディスクレビュー

超克 the OCTAGON

DVD&Blu-ray

BRAHMAN

超克 the OCTAGON

トイズファクトリー

2013.10.09 release

<DVD>
<Blu-ray>


最強のライブ・バンドによる、ライブ映像の最高峰

 今年6月8日に幕張メッセ国際展示場 9〜11ホールで行われた、ニュー・アルバム『超克』のツアー・ファイナル(“Tour 相克 FINAL「超克」the OCTAGON”)。“2011 TOUR「霹靂」FINAL”に続いてBRAHMANのキャリア2度目となる巨大会場であることに加え、四方をオーディエンスに取り囲まれた八角形の360℃ステージが採用されるなど、あらかじめ伝説化を約束されたような公演だったのだけれど、「自分対己、勝つのはどっち……“超克”するのは俺たち、BRAHMANはじめます!」というTOSHI-LOWの雄叫びを皮切りに繰り広げられた1時間にも及ぶノンストップの熱戦は、八面の巨大スクリーンに投影される映像とも相俟って、ほとんど筆舌に尽くしがたいほど圧倒的だった(詳細は「WHAT’s IN?」2013年8月号に書かせてもらったライブ・レポートをご参照あれ)。あの現場に渦巻いた沸き立つような高揚感、そして身震いするほどのスケール感とスペクタクルは、さすがに大画面テレビでも完全には再現不可能だが、それを補って余りある、スリリングにして躍動感溢れるカメラワークとエディットが素晴らしい。当日の客席Aブロックで感じた興奮がありありと蘇ってくるし、同時に当日には感じ取ることができなかった克明な瞬間の記録にラストまで目と耳が釘付けになってしまった。最強のライブ・バンドを捉えた、ライブ映像の最高峰といって過言じゃない作品だと思う。

 って、リコメンドしておきながらなんだけど、ひとつだけ忠告を──。映像を観ているうちに、遅からずあなたは何だかこちら側が“見られている”ような感覚になってしまうから要注意。これまでのキャリアと、時代の要請のようなものをすべて背負った4人の死闘は、無言のうちに、こんな問いを投げかけてくるからだ。「オメエは、どう生きるんだ?」と。恥ずかしながら筆者はまだそれにうまく答えられないでいるのだけれど、改めて映像として向き合って、なんとしてもその問いに答えたいという気概のようなものがふつふつと漲っている次第。DISC.2収録の貴重なドキュメント、そしてツアーでのTOSHI-LOWのMCダイジェストも必見だ。

(奥村明裕)

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