KNOCK OUT MONKEY SINGLE「Paint it Out!!!!」ディスクレビュー

Paint it Out!!!!

SINGLE

KNOCK OUT MONKEY

Paint it Out!!!!

Being

2013.10.02 release


激しくもキャッチーな音 、急激な曲展開、日常を歌う実力派

 2012年、2013年と大型フェスやイベントに次々に出演し、急激に注目度を高めている神戸の4人組バンド。今回がメジャー・デビューとなる。音楽ルーツの異なるメンバーが1曲の中に様々な要素を詰め込んだサウンドが特徴で、ラウド、レゲエ、ヒップホップ、メタル、エモと、ジャンルの壁を超えたオリジナリティを発揮している。また、日常をテーマにした日本語の歌詞に重点を置いているのも彼らの魅力のひとつだ。耳に飛び込んでくる言葉のインパクトと日常のリアリティを考え抜いているからこそ生まれる切実な歌詞。

 今回のタイトル曲「Paint it Out!!!!」は、激しさ、キャッチーさ、日常的な歌詞という、彼らを象徴する3本の柱で組み立てられたナンバー。シャープなイントロが始まった瞬間から引き込まれてしまうスピーティーな展開で、メロディアスな歌とソリッドなサウンドが融合しながらも細かいワザがあちこちに盛り込まれている。そして、サビでの突き抜けていく疾走感。爽快なまでの振り切り方が心地よく、ドラマチックなギター・ソロ、そこから急展開するリズムとメロディ、さらに元に戻って……という中盤の劇的な変化も、かなりのテクニック集団なのをうかがわせる。湧き上がる感情を描きなぐろうとする衝動と強い気持ちを込めた歌詞も共感を生む。

 そして、「CRASH」は攻撃的なナンバー。ミクスチャー的なヘビー・サウンドでゴリゴリと押しながらも、サビに突入するとキャッチーに展開。後半はカオスになりそうなギリギリのところで高いテンションを保つなど、バンドの演奏力がハイレベルにあるのを感じさせる。葛藤しながらも毎日を生きる様を描いた歌詞もリアルに迫る。

 さらに今回は、ライブで自らの歴史を築いてきた彼ららしく、今年5月に行われた全国ツアー・ファイナルの東京Shibuya O-WESTの模様を収録した約60分のライブDVDが付いてくる。その圧倒的なライブ・パフォーマンスを観れば、彼らの人気急上昇ぶりが理解できるだろう。メンバーの卓越したテクニックと幅広い楽曲のセンスは確実に今後のブレイクを予感させる。

(岡本明)

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